韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
今年度最後の学校見学は、韮崎北西小学校3年生のみなさんです。
インフルエンザが流行っているけど、無事に来てくれて良かった!

北西小のみなさん




元気いっぱい次々に質問してくれるので、話に夢中で写真を撮ることを忘れてしまいました(*_*;
ゴメンナサイ…。

北西小のみなさんには、学区内にある「為朝神社」のお話をしました。
地域の歴史に目を向けると同時に、「むかしの道具」には、実用的な働きをするものだけでなく、お祈りやおまじない=「心」にかかわる物のあることを伝えたかったからです。

為朝神社は神山町の武田八幡宮のすぐ南側にあり、平安時代の弓の名手「源為朝」をまつっています。
為朝神社(ブログ用)














為朝は平家物語などにも登場する豪傑です。一本の矢を放つだけで、鎧を着た武士を二人かさねて貫き通した、というほどの怪力の持ち主と伝えられています。
その圧倒的な力強さで疫病さえも追い払うと考えられ、後世、為朝は「疱瘡(天然痘)」という伝染病を防ぐご利益があると信仰されるようになりました。
天然痘を予防する種痘が広まる以前は、神山の為朝神社に多くの人が参拝していました。お堂の中には大きな為朝像がまつられています。
為朝像(ブログ用)














神社にお参りに行くだけでなく、家の軒先に疱瘡除けの飾りを載せる風習もありました。
これは同じく北西小の学区内、円野町にあった疱瘡除けの飾りです。
赤い紙垂が付いているのが、疱瘡除けに関するまじないやお札の特徴です。
疱瘡神の飾り















今のように薬や医療技術が発達していなかった時代、祈ることで病気から逃れようとした人の切実さは、私たちの想像を超えるものだったと思います。命にかかわる疱瘡はむろん、それ以外の病気であっても願いは同じだったでしょう。
そんなことを想像してもらえたらと思います。
「為朝神社知ってる!」「弓の名人でしょ!」と答えてくれた子たちがいて、今も地域の歴史に根付いている神社なのだと感じました。

病気と同じく、火事もむかしの人にとって最も恐ろしいものでした。
これは火事除けのご利益がある秋葉さんのお札です。
秋葉さんのお札














韮崎北西小では、昔からある行事について調べようという宿題が出ていました。
子どもたちに訊いてみたところ、「天神講」を挙げてくれる子がいました。

12月25日ころに公民館に集まって、習字紙に「天満天神宮」と書き、竹に幟のように付けて天神さんの祠へ奉納しに行くという行事です。
学問の神・菅原道真の命日(2月25日ですが、12月25日や1月15日に講を行うこともあります)にお供え物をし、学業上達を願うというものです。その後は、みんなでケーキを食べたり、ビンゴ大会をします。昔は炊き込みご飯などを食べていたそうですよ。
また、かつて天神講の日は家の中にに道真の絵を飾っていました。

写真は神山町鍋山のお天神さんのほこらです。田んぼの中にあります。写真を撮った日はお天神講の後だったので、「天満天神宮」の幟が落ちてしまっていました。残念。
御天神さんのほこら














天神講は全国的にありますが、韮崎市内でも行われて来た行事で、昔の子供たちにとっては年に一度のお楽しみでした。みんなで集まってご飯やお菓子を食べて遊ぶなんて、そりゃ楽しいですよね^^
ノーベル賞を受賞された大村智博士(韮崎市神山町出身)も、子供の頃天神講に参加したことがあるそうです。

天神講に参加したことがある女の子が、お友達に「天満なんとかって字を書いてね、竹につけてね…」と一生懸命説明しているのが、とてもうれしかったです。
クラスの中には色々な地区の子がいます。それぞれの地区のお祭りや行事の様子を教え合えたら、いい勉強になりますね。

韮崎北西小学校のみなさん、ありがとうございました!
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