韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
食の道具関連コーナーでは、あるガラスの瓶を展示しています。
無色透明、そして不思議なことに瓶の底に穴が開いています。

魚をとる瓶














これじゃあ瓶の中身が漏れちゃうんだけど…。
何に使うものなのでしょう?
私は長い間疑問に思っていました。

この瓶、以前は囲炉裏のある部屋を再現したコーナーの食器棚の上に展示してありました(私がにらみんに来る前からそうだったようです)。
なので、これは部屋の中で使う道具で、なおかつ食に関係する道具なのかな?と思っていました。
調べてみたところ、よく似た形のガラス瓶がハエ捕りに使われていたことを知り、「これはハエ捕り瓶なのか〜!」と感心していたのです。
(ガラス製のハエ捕り瓶は、水を入れて立てて置き、瓶の下にエサを置いておきます。においにつられてハエがエサに近づくと、瓶の中に入り込んで出られなくなり、力尽きて水の中に落ちる仕組みです)

で、食の道具コーナーを作るときに、「ハイトリック」の横にこの「ハエ捕り瓶?」を展示しました。
すると、資料館の仕事を手伝って下さっている方から、

「これはハエ捕りじゃないでしょう。魚を捕る瓶だよ」

と驚きの指摘を頂いたのです!
その方は実際に瓶を使って魚を捕ったことがあり、使い方を具体的に教えて下さいました。

え〜!そうなのぉ!?とびっくりして調べたところ、確かに同じ形の瓶が魚捕りに使われていたことを知りました。
(慌てて、ハイトリックの横から漁労具のコーナーへ瓶を移しました…)

教えて下さった方のお話によると、この瓶は「びんぶせ」と呼ばれていたそうです。
山梨では「瓶伏(びんぶせ)」、全国的には、「瓶どう」(「どう」は竹でできた魚捕りのワナのこと)、「セルビン(セルロイドで出来た瓶どう、の意)」、「もんどり」などとも呼ばれていたようです。

使い方は、まず、米ぬかを炒って丸めたエサ(練り餌)を瓶の中に入れ、瓶の口に目の粗い布を被せてふさぎます。
ご飯つぶや味噌を入れた人もいるそうです。
川(といっても大きな川ではなく、支流の小さな川や水路)の中に、瓶の口が上流に向くようにして置きます。流れないように、石やそばの草木にひもで結び付けておきます。

においにつられて、底の穴からハヤなどの小魚が瓶の中に入ると、もう出られなくなってしまうという仕組みです。
透明なガラスなので、水の中だと同化して目立ちにくいんですね。

昭和30年代まで広く使われていて、ご高齢の方はもちろん、団塊の世代の方にも懐かしく感じる道具のようです。
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