韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
“山梨の名物料理”として多くの人が思い浮かべるのは…
「ほうとう」ですよね。

では、その「ほうとう」を作るのに欠かせなかった道具とは何でしょう?

「お鍋!」
「のし棒!」
「包丁!」

…もちろんそうなんですが、それ以外でお願いします!!
思いつきますか?

「石臼と水車」です。

ほうとうの材料は小麦粉。
自分の手で石臼を回して小麦粉を作るほかに、
川の流れを利用して石臼を動かし、自動的に小麦の実を砕いて
粉にする水車はとても効率的でした。
ほうとうのみならず、おやき、そば、団子など
穀物の粉を使う料理が盛んに作られた背景には、
水車の普及があったのです。

民俗資料館のすぐ裏に移設されている明治6年製の水車には、
米などを精白する搗(つ)き臼だけでなく、実をすりつぶして
製粉ができる石臼も備えられていますよ!
(残念ながら、現在はこの水車は動きません)
水車と石臼(ブログ用)
















石臼など製粉用具の技術が発達したのは戦国時代と
考えられていますが、水車が一般に普及したのは江戸時代です。
製粉業者が個人の水車を作ることもあれば、村人たちが共同で
水車を作って利用することもありました。

天保9年(1838)4月の文書を見ると、岩下村(現在の韮崎市岩下)には
6か所の水車があると記されています。
この年、岩下村の人口は69軒・260人だったので、
ものすごーく単純に考えた場合、11軒で一台の水車を
使っていたことになります。

ちなみに、水車には幕府から税が課せられており(水車運上という)、
たとえば、文政4年(1821)の河原部村(現在の韮崎市本町付近)からは
1140文の水車運上が納められています。
仮に1文を15〜25円と換算すると、17100〜28500円位です。

「ほうとうの陰に水車あり」。
にらみんのおいでの際は、展示室だけでなく裏の水車も
お見逃しなく!
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