韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
夏休みに韮崎市内の各児童センターで行った縄文土器デッサンの作品集を作りました。
にらみんに展示している実物の縄文土器を「出前」して、児童センターのみなさん(小学校1〜6年生)に描いてもらったものです。
現在募集中の縄文王国イベント「どき★土器デッサンコンテスト」に応募します!

出前講座では円野町の石之坪遺跡から出土した縄文土器を描いてもらいました。
デッサンした石之坪遺跡の土器1















デッサンした石之坪遺跡の土器2















デッサンした石之坪遺跡の土器3













どの絵もオリジナリティや物語性がいっぱいで、実際の絵を全員分展示したい!ところではあるのですが…総数が130点を超えていて、にらみんのロビーにはとても全部は飾り切れません(涙)。

そこで、各児童センターごとに作品集のファイルを作りました。
センターにプレゼントするのはもちろん、にらみんのロビーに置いて閲覧出来るようにしてあります。
児童センターデッサン作品集















韮崎の子どもたちの力作、ぜひごらんください!
作品集の中はこんな感じ
















「どき★土器デッサンコンテスト」は11月30日まで応募受付中です。まだまだ参加OK!
大人の方もご参加できます。手ぶらでにらみんに来て、お気軽に描いてみて下さい。
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8月も後半に入り、耐え難かった猛暑もやっと盛りを過ぎた感があります。
涼しくなるのは有難いですが、夏の終わりというのは何となく寂しい風情がありますね。

さて、平成27年9月の休館予定をお知らせいたします。
9月の下旬の連休の後は、祝日にともなう振替休館が多くございます。
ご不便をおかけいたしますが、休館日をご確認いただきご来館下さいますようお願いいたします。

■祝日の振替休館のため、月曜日以外の休館日が多くございます。
■9月の第4週、第5週にご来館を予定されている方は、ご注意下さいますようお願いいたします。


【平成27年9月の休館予定】

 7日(月)  
 10日(木) 午後1時まで休館
 14日(月) 
 17日(木) 午後1時まで休館
 21日(月) 祝日のため開館
 24日(木) 祝日にともなう振替休館 
 25日(金) 祝日にともなう振替休館

 28日(月)
 29日(火) 祝日にともなう振替休館
 30日(水) 祝日にともなう振替休館

 
オブリガードさんのエキゾチックで美しい音楽の後は、粋な落語の世界へ!
韮崎文化ホールの落語ワークショップで、春風亭柳之輔師匠から落語を学んでいる方々による公演です。

まず高座に上がったのは真論亭弓太(まろんてい・きゅうた)さん。
演目は夏にぴったりなコワイ話「マサコ」。地元ネタや民俗資料館ネタ(?)を織り交ぜつつ、会場を盛り上げてくださいました。
真論亭弓太さん 「マサコ」














会場は満員御礼です。クーラーのないお座敷で申し訳ありませんが、すべての戸を開け放ったので風が通りました。昔の人はこうやって夏を過ごしたんですね。
満員御礼(会場内)












立ち見の方もいらっしゃって恐縮です。
満員御礼(外から)














真論亭さんに続いては、今古亭笑生(こんこてい・しょうしょう)さんの「芝浜」。
70代から落語を始められたというエネルギッシュな方です!
お写真がなくて申し訳ないのですが、江戸の庶民の夫婦愛を軽快に、かつ温かい情感をもって演じてくださいました。
会場でお聞きになっていたご夫婦の方々は大いに共感されたことと思います。

お仲入りを挟んで、後半は紅一点・こっこ亭かたくりこさんの登場です。
“大阪弁版の「寿限無」”とも言える「金明竹」という演目を披露してくださいました。
こっこ亭かたくりこさん 「金明竹」














むっっっっちゃくちゃ早口で、しかも呪文のように長い上方言葉で、お客さんの度肝を抜きました。
こっこ亭かたくりさん の熱演!














トリをつとめたのは唐揚亭しゅう平さんの「転失気(てんしき)」。
「転失気」とはいったい何ぞや??その正体は、誰もがこっそりするアレ…
唐揚亭しゅう平さん 「転失気」














小学生の男の子も爆笑していた、愉快な愉快なネタでした。
笑いに包まれて、「お蔵de落語」はお開きとなりました。
笑いに包まれておひらきに














暑い中足をお運び下さったお客様、そしてご出演くださった皆様に、心より感謝を申し上げます!
 
先日8月16日(日)に開催いたしました第二回「お蔵de落語」には、たくさんの方のお運びをいただき、本当にありがとうございました。
おかげさまで満員御礼の盛会となりました。

にらさき落語会様のご協力で、落語ちょうちんと赤ちょうちんを飾りつけることができました。
いつものシックな蔵座敷とは装いを変え、ワクワク高揚する寄席の雰囲気です!
ちょうちんでお出迎え












落語ちょうちん












落語の前に、特別出演のオブリガードさんが素晴らしい演奏をご披露くださいました。
クラシックギターの山上浩幸さん&鍵盤ハーモニカの滝本はる美さんのユニットです。
艶やかさと落ち着き、情熱と哀愁、饒舌と寡黙…。相反する印象を兼ね備えた大人の音楽が会場を魅了しました。
音楽の出演 オブリガードさん














鍵盤ハーモニカは、いわゆる「ピアニカ」のことです。ピアニカは商品名なのだそうです。
誰もが小学校で習うあの楽器が、こんなあでやかな音楽を奏でるなんて!と衝撃でした。

「リベルタンゴ」「ナイトクラブ1960」「チャルダッシュ」の3曲をご披露くださいました。
蔵座敷に響くタンゴの音色!このレトロモダンなお座敷でピアソラの曲が聴けるなんて素敵すぎます…。
明治時代の和洋折衷の蔵座敷とタンゴの音色が、期待以上に見事に合っていて感激しました。
オブリガードさんの演奏に聴き入ります















聴き入ったお客様たちに美しい余韻を残しつつ、いよいよ寄席のはじまりです。
→②へつづく
 
2015/08/15(土) 23:59:59

ヤマオダマキとの出会い

鳳凰三山で出会ったお花を紹介です。普段出会うことはできなくても、にらみんのいる韮崎で命を育んでいるお花です。
ヤマオダマキ

まずは、ヤマオダマキという植物です。鳳凰三山の頂上まで行かなくても出会うことのできるものです。
さて、この植物の名前を漢字で書くと

山苧環

となります。「苧環のように山に咲く花」という意味なのですが、「苧環・・・・?」

実は苧環は機織りの時に麻などを巻きつけた糸枠のことを指すようです。

苧環

この花を見て、「苧環」をイメージするなんて、なんてすごい感性の持ち主なのだろうと思ってしまいました。
一つのモノやコトに出会ったときに、いろいろな想像を働かしながら観察することもおもしろいことだな~と感じた大きなにらみんでした。
 
お盆休みに入り、にらみんには遠方からのお客様や三世代のご家族連れがおいでになっています。
暑い中足をお運びいただいて、本当にありがとうございます。

今日は「どき★土器カワイイさがし」の縄文土器デッサンに応募して下さる方もいらっしゃいました!
絵を描くのが大好きな小学4年生の女の子です♪
とってもステキな作品を2枚もいただきました。ありがとう!!

にらみんのスター☆後田遺跡の仮面土偶「ウーラ」を描いてくれました。
色遣いがすごくきれいでセンス抜群!
どき土器カワイイさがし 応募作品2















こちらは美肌で知られる石之坪遺跡の土偶さんです。
切れ長の目の美人を見事にとらえています!
こんなにカラフルでおしゃれな色に塗ってもらえて、土偶さんもきっと喜んでいると思います♪
どき土器カワイイさがし 応募作品1















大事に応募させていただきます。みなさんもぜひご参加を!
 
※当日参加をご希望の方はお問合せください。

『花子とアン』の撮影に使われた蔵座敷で、落語会をひらきます。
ご好評につき、昨年につづく第二回目の開催です。
明治時代の風情あるお座敷で、楽しく粋な時間を過ごしませんか?

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第二回 「お蔵de落語 ~蔵座敷寄席~」

【日時】 2015年8月16日(日)

      開場 午前10時
      開演 午前10時30分(午後12時ころ 終了予定)

【場所】 韮崎市民俗資料館 蔵座敷

【出演】 にらさき落語会 (ワークショップで落語を学ぶ方々によるボランティア公演です)

      出演順: 真論亭弓太さん、今古亭笑生さん
            こっこ亭かたくりこさん、唐揚亭しゅう平さん

【音楽の出演】 オブリガードさん(ギター&鍵盤ハモニカのユニット)

【演目】  当日のお楽しみ!
      およそ15分ずつ、4名の方々に落語を披露していただきます。

【参加費】 無料

【定員】 35名
     ※申し込み優先。もし空きがあれば当日受付可。

【お申し込み】 韮崎市民俗資料館へお電話下さい。
          電話 0551-22-1696

【ご注意】
・座敷に座布団を敷いてのご観覧になることをご了承ください。
・定員に限りがあります。確実にご参加なさりたい方は、電話にてお申し込みをお願いいたします。
・駐車場は20台程度です。お乗り合わせてのご来場をお願いいたします。
・会場に冷房ははありませんので、うちわなど持参されますようおすすめいたします。

【web用】お蔵で落語チラシ2015















 
2015/08/13(木) 12:27:37

にらみんを見守る山々

こんにちは!大きなにらみんです。
8月の初旬に中学生たちと鳳凰三山に行ってまいりました。

地蔵ヶ岳
「にらみん」から見ると、鳳凰三山は近くにも見えるし、遠くにも見えます。鳳凰三山は、観音岳・薬師岳・地蔵ヶ岳の三つの総称ということですが、いずれも神様・仏様・・・、そして伝説の鳥「鳳凰」、なんだか神々しい山々に「にらみん」は見守られているのだな~と感じてしまいます。
見守っていただいている山の山頂はというと、言葉に言い表すことのできない風景です。
地蔵ヶ岳の象徴となっているオベリスクの巨石に寄り添う岩は、風雨で岩か削られコケシというか、お地蔵様がオベリスクに向かって並んでいるかのようです。
観音岳と富士山
富士山を探してみると・・・、雲海の上にぽっかりと頭をだしていました。

そうそう、鳳凰三山といってはいますが、江戸時代には、薬師・観音・地蔵・鳳凰はそれぞれ別の山で、今地蔵ヶ岳とよんでいる山を鳳凰山と呼んでいた地域もあったようです。

さて、地蔵ヶ岳には子授かり信仰がありまして、賽の河原に祀られているお地蔵様を一体持ち帰りお祈りを続けると子供を授かることができるというもので、授かった後にはお地蔵様2体を賽の河原に祀るというものです。
なぜ、このような信仰が生まれたのかを説明することは容易ではありませんが、眼前にひろがる風景が5感に訴えてくるインパクトとは無縁ではないでしょう。

 
8月に入り、にらみんと仲間たちは児童センターへ出前講座に出かける機会が増えました。
毎年夏休みに韮崎市内の児童センターへお出かけして、土偶の切り絵をしたり、江戸時代のお買い物ゲームをしたり…小学生のみなさんと楽しい時間を過ごしています。
楽しくて、ちょっとお勉強にもなる…というと堅苦しくて嫌なんですが、工作で手を動かしたり、班のみんなでワイワイ話し合いながら、昔のくらしや歴史に興味持つきっかけになってくれたらいいなあ、と思って取り組んでいます。

毎年違った内容で行っているので、今年は何をしようかと思案していたのですが、縄文土器の絵を描いてもらうことにしました。
にらみんで展示している本物の縄文土器を持って行って、それを見ながら描くんです!
今年はスタッフだけじゃなく、土器も出前する訳ですね。

見てもらうだけでなく、触ったり持ち上げることもしてもらいます。
手触りはザラザラなのか、ツルツルなのか。想像していたより重いのか軽いのか。
そういうことも身体で体験してほしいからです。

正直、持っていく方としてはハラハラします。
でも、「土器はたくさんの人にとって大事なもの」「ふざけて壊してしまったら、他のセンターのお友達が土器を見られなくなる」「だから約束をまもって大切にあつかう」、ということも含めて体験してもらいたいので、実物を持っていきました。

韮崎北西児童センターでは、土器の梱包を解くところからお見せしました。
これは普段見られる機会はないでしょう!
5000年前の人たちの置き土産ともいえる大事な土器を守るため、やさしく包まれていることを見てもらいました。
梱包を解くところからお見せしました














中から本物の縄文土器が現れると、みんな目を輝かせたり笑顔を見せていました。
土器登場!















韮崎児童センターでも、本物の土器の登場にみんな大注目です。
本物の土器も出前















各班にひとつづつ土器を配り、質感や重さを身体で感じてもらったあとは、いよいよ土器デッサン。
「土器の色は何色ですか?」とにらみんが問いかけたら、みんな「茶色」「こげ茶色」と答えました。
うん、たしかにそうだね。土の色だもんね。

…でも、ほんとにそうかな…??
「にらみんには、土器が水色に見えたり緑色に見えることもあるよ」って言ってみました。

「このぐるぐるしている模様は水みたいだなぁ。だから私にはこの土器が水色に見えるよ〜」
「こっちのぐねぐねしてるのはヘビみたいな魚みたいな感じ…私はここを緑色で描きたいな〜」

なんて言ってみたら、児童センターのみんなはどんどん素敵な色でデッサンしてくれました!
こちらの予想をはるかに上回る、「にじいろ土器」が次々と生み出されました。
にじいろ土器が次々に












土器の中に川が流れていて、そこを魚たちが泳いでいたり。
土器の中にお星さまや太陽や暗闇が隠されていたり。
土器の中から七色のヘビたちがどんどん飛び出して来たり。

こどもたちが土器の中から誰も知らない形を、色彩を、そして物語を掘り出していくさまは、圧巻でした。

児童センターの出前講座は今後も続きます。どんな「にじいろ土器」に出会えるのか楽しみです。



 
2015/08/02(日) 14:43:58

「花子の家」のとうもろこし

暑い!暑すぎます!
…という毎日が続いているうちに、8月に突入してしまいました。

にらみんの周りの畑では、トマトやきゅうり、ナスなどの夏野菜がたくさん採れています。
そして、忘れちゃいけない「とうもろこし」も!
茹でたり蒸かして食べれば、甘くてみずみずしくて、夏の最高のおやつですよね。

にらみんの「花子の家」の軒先にも、とうもろこしが吊るされましたよ。
何か黄色い物が














とうもろこしだ!















以前は柿や大根を干していましたが、夏になって干す野菜がなくなって寂しくなっていたんです。
待望のとうもろこしがやってきて、軒先に色彩が生まれました。

…ですが、正確にいうと、昔の風景は少し違っていました。
こんなに明るい黄色で、粒のみずみずしいとうもろこしが吊るされてはいなかったはずです。

今日吊るしたとうもろこしは、甘くて柔らかくて美味しい「スイートコーン」です。
山梨で大人気の品種、甘々娘やゴールドラッシュ、きみひめなどは、もちろんこのスイートコーンの一品種です。
30代以上の人には懐かしいであろう「ハニーバンタム」「ピーターコーン」なんかもそうですね。

「スイートコーン(甘味種と言います)」は、完熟する前の未熟な状態で収穫し、茹でたり蒸かしたりして食べる用途のとうもろこしで、日本にもたらされたのは明治時代のことだそうです。

あれ?じゃあ、江戸時代の人がとうもろこしの団子やおやきを食べてたって聞くけど、あれは何なの?…と思いますよね。

江戸時代に栽培されていたのは、「フリントコーン(硬粒種)」というものです。
フリントコーンは16世紀後期に日本にもたらされ、石臼でひいて粉にして用いることを主にしていました。メキシコのトルティーヤを思い浮かべると分かりやすいと思います。
江戸時代には米を作るのが難しい山間部で栽培されていましたが、とうもろこしが本格的に栽培されるようになったのは明治時代にアメリカから様々な品種がもたらされて以降のことです。
さらに、現代のようにポピュラーな野菜の一つとして親しまれるようになったのは、昭和35年頃からゴールデンクロスバンダムというスイートコーンの品種が普及してからのことだそうです。

↓にらみん展示室にある石臼。
展示室の石臼(ブログ用)












昭和30年代ころまで、山梨では「甲州もろこし」と呼ばれるフリントコーンが栽培されていました。
完熟させて硬くなった甲州もろこしを粉にひいて団子やおやきにしたり、お粥にしていました。今とは食感が違ったと思いますが、焼いて食べることもあったそうです。
平地が少なく水田が作りにくい山間部などでは、貴重な栄養源となっていました。

粉にするために干していたんですね。
昔のドラマや写真を見て、とうもろこしが干してあることを不思議に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか(私もそうです)。

ですから、「花子の家」の軒先に本来吊るされるべきはフリントコーンで、硬く熟して、色ももっと赤みがかっていたはずです。

だから、時代考証が甘いと言われそうですが、どうかお許しください。