韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
2015/03/31(火) 16:20:00

3月31日(火) 桜の開花状況

今日は見事なお花見日和!
澄んだ青空をバックに、みるみる桜の花が開きました!
朝と夕方では花の量が全然違うのでびっくりです。

3月31日現在 蔵座敷周辺の桜の様子です。
南側で低いところにある枝の花はほぼ満開ですが、木全体を見るとまだ半分くらいは開花していないつぼみです。
3月31日 蔵座敷付近の桜













3月31日 蔵座敷付近の桜(アップ)
3月31日 蔵座敷付近の桜(アップ)













ちなみに、蔵座敷の庭(柵の中)にある桜は遅咲きなので、まだ開花していません。
例年、他の桜より一週間は遅く咲きます。

3月31日現在、ロケセット付近の桜の様子です。
大分開花が進みましたが、まだ半分くらいは開花していないつぼみです。
3月31日 ロケセット付近の桜













3月31日 ロケセット付近の桜2












3月31日 ロケセット付近の桜(東側)













3月31日 ロケセット付近の桜(裏)












3月31日 ロケセット付近の桜(裏)アップ












3月31日現在、資料館の隣の静心寮の周りにある桜はほぼ満開で見頃を迎えています。
3月31日 静心寮の桜












資料館駐車場の入り口の桜も見頃です。
3月31日 駐車場入り口の桜












3月31日 駐車場入り口の桜(アップ)
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蔟折り機の「手差しトレイ」のような部分に藁をセットしたら、まずは右のハンドルを持ち上げて藁を押さえつけます。
まずは右のハンドルで押さえる













藁の根本の固い部分から折っていくので、折りはじめは力が要ります。
ハンドルに体重をかけて、ギューッと押さえつけます。
すると、押さえつけらえた藁が蔟折り機の中にたたみ込まれます。

完全にたたみ込まれると、「手差しトレイ」にセットした藁が垂直に立ち上がります。
藁が立ち上がる












ちなみに、たたみ込まれた藁が外に戻らないよう、蔟折り機の外枠の金属部分がギザギザになっています。
このギザギザがたたみ込まれた藁を食い込んで押さえ、外に戻ろうとするのを防ぎます。
細かい工夫ですね!
内側がギザギザ












藁が垂直に立ち上がったら、押さえつけていた右のハンドルをはずして元の位置に戻します。
押さえたらハンドルをはずします












次に、今度は左のハンドルを持ち上げて、藁を押さえつけます。
今度は左のハンドルで押さえる












このように左右交互に繰り返して藁を折っていきます。

穂先の近くまで折ったら、「手差しトレイ」に藁を足します。
(量は一束目の藁と同じくらいにします)
一本分の長さの藁を折っただけでは小さな蔟になってしまう(短いアコーディオンしかできない)ので、2、3回藁を継ぎ足して長い蔟に仕上げます。

藁を継ぎ足しながら折り、十分な長さの蔟が出来たと思ったら、穂先まで完全に折り切ります。
そして、あらかじめ折り機にセットしておいた結束用の藁で束ねます。
結ぶのではなく交差させて強く締め、藁のそれぞれの先端はねじりながら蔟の中に入れ込みます。
藁をねじりながら結わえます













これが中々上手くできず、見かねた豊富郷土資料館の館長さんが手伝って下さいました。
不器用で申し訳ありません…

さあ、にらみんの折った折藁蔟の完成です!
完成です!












…と、まぁ完成した訳なのですが、今作ったこの折藁蔟は、まだ機械の中に詰まったままです。

下から蔟が押し出されてきましたが、これは私が作ったものではなく、先にまゆこさんが作った蔟なのです。
真下から蔟が押し出されてきます












押し出されてきた折藁蔟












にらみんが作った蔟が機械の外に押し出されてくるためには、この後2、3個蔟を作る必要があります。

以上が、豊富郷土資料館のまゆこさんに教えて頂いた「実践・折藁蔟の作り方」です。
おかげさまで、今まで知らなかった謎の道具の使い方がよく分かりました!

 
資料館の桜の開花状況をお知らせします。

3月27日(金)現在、花子の生家ロケセットの近くにある桜のうち、花が5輪ほど咲いたものが一本あります。
その他の桜は、つぼみは大分ふくらんでいますが、まだ開花はしていない様子です。

ちなみに、韮崎駅の「高遠の桜」は、3月25日(木)の時点で7分咲き、この土日に満開を迎える見込みです!
(小彼岸桜という品種で、染井吉野より早咲きです)
3月27日(金)から4月5日(日)頃までライトアップも行われますので、韮崎のお越しの方は駅前の桜もご覧ください。

韮崎駅前の小彼岸桜のライトアップ情報(韮崎市㏋)
http://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2015032700017/

なお、全国に名高い「王仁塚の桜」の開花状況は、下記のリンクをご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/super_craft1
 
機械のセッティングが済んだら、次は材料となる藁を準備しましょう。

秋に収穫したての水分の多い藁ならそのまま使えますが、今の時期の藁は乾燥してしまっているので、そのまま折るとパキっと割れてしまう恐れがあります。

そこで下準備として、藁に霧吹きで水を吹きかけ、木槌でたたいて柔らかくします。
しなやかで折れにくくするためです。
まずは藁たたき













藁たたきが終わったら、蔟折り機にセットしてみましょう。

まずは、ジグザグに折り上がった藁を束ねるための藁を数本横にして置きます。
藁を数本横に置きます












蔟折り機の本体にちゃんと溝がついているので、そこに合わせます。
こんな感じです。
横から見ると












溝の外側には、藁を固定する針金がついているので、その針金で藁を押さえておきます。
通した藁は針金で固定











結束用の藁を置いたら、今度はジグザグに折っていくための藁をセットします。
プリンタに紙を給紙する「手差しトレイ」のような形の部分がありますので、そこに藁を並べます。
藁を押さえておくバーを外して持ち上げ、藁を平らに並べます。
量は適宜…目分量で。
バーを上げて藁を置く











藁の根本は、蔟折り機本体の金属の部分に当たるように置いて揃えます。
藁の根本は金属部分に当たるようにそろえる











藁をすべてセットし終わると、このような状態になります。
藁をセットした状態












次回は(やっと)折りに突入です。
 
前回はプロローグとして、これから作ろうとしている「蔟」がどんなものであるかをお話ししました。

ここからは、中央市豊富郷土資料館のまゆこさんに教わりながら、実際に「蔟折り機」を使って藁を折って行きます。
蔟折り機と藁はまゆこさんがご用意下さいました。貴重なものをありがとうございます!

まずは、蔟折り機を2個のビールケース上を渡すように置きます。
大事なのは、蔟折り機の下に空間を作っておくということです。
ビールケースの上などに置きましょう













なぜこんなことをするのかというと、出来上がった蔟は、折り機の真下から押し出されて出て来るからです!
まるで赤ちゃんが生まれて来るかのように!?
真下から蔟が押し出されてきます













そしてもう一つ大事なことは、蔟折り機の中に、以前作った蔟が詰まっていなくてはならないということです。
こんな感じです。
以前作った蔟が詰まっています













なぜかというと、中がからっぽだと、藁を上から押さえつける際の「土台」が無いため、ハンドルを回しても藁が折れないのです。
(豊富郷土資料館さんの蔟折り機には、当初中に蔟が残っておらず、まゆこさんたちが発泡スチロールなどを詰めて、藁を折れる状態まで持ち込んだそうです)

ということは、これから私が藁を折って、下から蔟が押し出されて来ても、それは私が折った蔟ではないということになります(笑)
以前にまゆこさんが折り、今まで機械の中に詰まっていた蔟が押し出されて出てくるのです!
私が折った蔟が押し出されてくるには、新しく蔟を2,3個折り続けないとなりません。

さてさて、すっかり前置きが長くなりました。
機械の準備が整ったら、次は材料となる藁を用意します。(次回へつづく)
 
たいへんお待たせいたしました。
中央市豊富郷土資料館のまゆこさんに教えていただく「折藁蔟(おりわらまぶし)」の作り方、いよいよスタートです♪

とはいえ、そもそも「蔟(まぶし)」って何なのでしょう?
それを知らなければ、今から何を作ろうとしているのかが分かりませんよね…

そこで、まずはプロローグとして、蔟って何なの!?というところから、お話したいと思います。

蚕は4回の脱皮を経て成長すると、糸を吐いて繭を作ろうとします。
でも、何〜にもない平らな場所では繭を作ることができません。
吐き出した糸をからめて繭を形作っていくための、いわば「枠」が必要なのです。

その「枠」のことを「蔟(まぶし)」と言います。
「まぶし」の他、「もず」「しゅく」「上蔟器(じょうぞくき)」などと呼ばれることもあります。
野生の蚕であれば自然に生えている枝や葉を利用して繭を形成しますが、養蚕においては、繭を張ろうとする段階まで蚕が成長したら、人為的に作った枠=蔟の中に蚕を移してあげる作業が必要になります。

蔟の材質や形は、時代によって大きく異なります。
豊富郷土資料館の2階に行くと、養蚕をしている部屋の様子が実物大のジオラマで分かりやすく展示されており、蔟の変遷が一目瞭然です!
(デキル養蚕家のお嫁さん「富子さん」の蚕棚をご覧ください)

以下でご紹介する写真は、豊富郷土資料館の2階展示室のジオラマを撮影させて頂いたものです。

蔟の古い形態は、葉を落とした木の枝を束ねた「粗朶(そだ)蔟」というものです。「朶」というのは「枝」の意味です。
粗朶蔟に移された蚕は、枝と枝の間にできた空間に繭を作ります。

粗朶蔟
粗朶蔟の様子













枝と枝の隙間に繭を作ります












粗朶蔟は江戸時代以前から昭和時代まで非常に長い間使われました。
身近にある木の枝で出来ますから、材料には事欠きませんものね。

明治時代になると、同じく身近な材料で出来る「折藁蔟」が登場し、粗朶蔟と並んで使われるようになりました。
今回、にらみんが作ろうとしているのが、この「折藁蔟」です!

折藁蔟は、ひとことで言うと「藁をジグザグに折り曲げたもの」です。
使う前は、広がらないよう全体を束ねた状態で保管しておきます。

使う前の折藁蔟
折藁蔟(たたんだ状態)












たくさん作って積み重ね、吊るして置いておきます。
折藁蔟は吊るして保管していました













そしていざ使うときには、アコーディオンのように広げて、蚕の上にかぶせます。
折藁蔟












開くと三角形の空間が連続して現れますので、蚕はそこに繭を張ります。
蔟の上には、折らない状態のわらもパラパラと適度に置いておきます。
蚕はこのまっすぐな藁の上を伝って移動することができます。
蔟の上には藁が渡してあります











折藁蔟は身近にある藁で作れるため安価ですし、農閑期に大量に作り置きしておくこともできたので重宝されました。
はじめは竹べらなどで藁を曲げて作っていましたが、大正時代からは折藁蔟を作る専用の機械が現れました(今回使うのはこの機械です)。
便利な折藁蔟ですが、藁を折り曲げただけのものですから潰れやすく、広げるのに手間や労力がかかるというデメリットもありました。

そこで、大正時代に入って折藁蔟にさらなる改良を加えた「改良折藁蔟」が開発されます。
折藁蔟のジグザグの頂点の部分に数本の藁を渡し、紐や針金などで結わえたものです。

改良折藁蔟
改良藁蔟の説明図











これならジグザグの部分が潰れにくいですし、アコーディオン状の開閉もすばやくできます!空間も比較的均一なので繭の大きさも従来より揃いやすくなりました。
それに、画期的だったのは「折りたたんで再利用が出来る」という点です。
(粗朶蔟や従来の折藁蔟は使い捨てでした)

しかし、改良折藁蔟にもまだ欠点がありました。
「出来た繭を取り出すのに手間がかかる」ということです。

それをクリアし、現代まで使われる見事なロングライフデザインとなったのが「回転蔟」です。
ボール紙を組み合わせて出来た箱で、均一な大きさの区画に仕切られています。これを吊り下げて使います。

回転蔟
回転蔟












蚕は上へ上へ登って繭を作ろうとする性質があるので、まずは上の区画が埋まっていきます。
すると重みで蔟が回転し、今度は空の区画が上に来るようになります。このため、蔟全体にくまなく繭が張られるのです。何と合理的な!!

しかも、これなら繭の周りに何も付いていないので枠から外すのも楽です。

回転蔟はボール紙なので吸湿性がありますし、蚕は排泄物を回転蔟の外に向けて排出するので、清潔で湿気りません(良質な繭を得るためには多湿は避けなくてはなりません)。
ボール紙で安価に大量生産ができ、均一な大きさの繭が収穫できるなど、メリットがたくさんありました。

回転蔟が全国的に普及するのは昭和30年代ですが、開発されたのは大正時代で、しかもなんと山梨の人が発明したのです!
回転蔟の特許は、山梨県竜王村(いまの甲斐市)の斎藤直恵さんが大正13〜15年の間に取得しました。山梨県内では昭和15年には養蚕農家の半数がすでに使っていたそうです。

もちろん、回転蔟の普及によって従来の折藁蔟が全く使われなくなってしまった訳ではありません。
蚕が増えて回転蔟が足りない!というような場合には、折藁蔟機を使って藁を折って蔟を増産したそうです。

私がまゆこさんに蔟づくりを教わって帰った日、にらみんのロビーで蔟折機を出して復習していたら、60才くらいのお客さんに「もず折るやつじゃんけ!懐かしいねえ、やったよ!」と声を掛けられました。
その方も、まゆこさんから伺ったのとまさに同じお話をしてくれて、「回転もずが足りなくなった時にこれを使って折ったよ。祖父さんがやってたけど、俺もやりたくて手伝った」そうです。
まさに生きたお話を伺えてうれしかったです。

プロローグが大分長くなってしまいましたが、蔟がどんな役割をするものなのか、おおまかに把握していただけましたでしょうか…?
では、次回からやっと(汗)、実際に藁を折った様子をレポートします。
 
すっかり春めいて、にらみんの周りの畑では白い梅の花が満開です。
水仙の黄色い花も、鮮やかな色あいで咲いています。
厳しい冬を越え、華やかな春がやってきたと実感する今日この頃です。

さてさて、そんな春のある日、にらみんは中央市豊富郷土資料館さんへお邪魔して来ました。

先日、このお散歩日記で「まぶし折り機」について取り上げたところ、

「ロケセット前の“謎の道具”」
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-394.html
まぶし折り機










豊富郷土資料館のまゆこさんから、「良かったら実際にまぶし折りを体験してみませんか?」とのうれしいお誘いを頂いたのです!
「ぜひぜひしたいです〜♪」とワクワクしながらお伺いしました。

豊富郷土資料館さんは。中央市の大鳥居地区(旧豊富村)にあります。
高台の見晴らしの良い場所です。
館のお隣には、温泉と美味しいお食事が楽しめる「シルクふれんどりぃ」さんや、超巨大な繭の形(!)をしたトランポリンが大人気の「シルクの里公園」もあります。
まなんで、あそんで、たべて、温泉につかって…大人も子供も一日楽しめるスポットなのです♪

中央市豊富郷土資料館
山梨県中央市大鳥居1619-1
TEL 055-269-3399

豊富郷土資料館さんへおじゃましました









入り口ではまゆこさんがお出迎えしてくれました^^シルクの里の美肌美人!
まゆこさんがお出迎え♪










まゆこさんはにらみんのために、わざわざまぶし折りの道具とわらをご準備下さっていました。
本当にありがとうございます!

蔟折り機の使い方を教わりました










ちなみに、にらみんにある「まぶし折り機」はこんな感じです。
韮崎市神山町の方が使っていたものです。
韮崎市民俗資料館の蔟折り機










折り終わった「藁まぶし」はこんな“むぎゅ”っと圧縮された状態になります。
折り終わった藁まぶし









まっすぐな藁が、どうすればこんなにむぎゅむぎゅになるのか…

そして、これはどうやって使うのか…

詳しくはこれから、「まゆこさんに教わる折藁まぶしづくり」シリーズでご紹介していきたいと思います♪
 
2015/03/18(水) 10:18:45

平成27年4月の休館予定

平成27年4月の休館予定をお知らせいたします。
祝日の関係で、月曜日以外の休館日がありますのでご注意下さいますようお願いいたします。

【平成27年4月の休館予定】

 2日(木) 午後1時まで休館
 6日(月)
 9日(木) 午後1時まで休館
13日(月)
16日(木) 午後1時まで休館
20日(月) 
23日(木) 午後1時まで休館
27日(月)
30日(木) 祝日の翌日のため休館

平成27年度休館日カレンダー



 
おひなさまと言えば、まさに絵に描いたような美人です。

現代では、ぱっちりした二重の大きな瞳、くるんとカールした長くてボリュームのあるまつ毛に憧れる女の子が多いように思います。
マスカラやアイライナー、付けまつ毛を駆使してそれを実現しようと工夫する女の子がたくさんいますね。
それが「美人」の一つの指標になっているのでしょうね。

そんな「目ヂカラ」のある21世紀美人も素敵ですが、明治から昭和のおひなさまに見られる「涼やかな目元」は、また違った美しさと艶やかさを匂い立たせています。

明治時代のおひなさま
明治時代のおひなさまの顔















昭和初期のおひなさま①
昭和初期のおひなさまの顔 1














昭和初期のおひなさま②
昭和初期のおひなさまの顔 2














どのおひなさまも、やや面長で、驚くほどあごが細くて鋭角です。
ほほのふくらみもあまりなく、あごに向かってシュっと絞られていく縦長のすっきりした輪郭をしています(ここが現代のおひなさまとの大きな違いだと思います)。
額も極端に狭いので、顔の上下がすぼまって見えます。

目は、目じりの上がった涼やかな印象で、目と目の間がやや狭い感じがします。
求心的な目鼻立ちといえるでしょう。

髪形を見ると、現代の女雛は髪を横にふくらませて結っていますが、これらの女雛は自然な感じで後ろに流して結っています。
そして、大きな冠を載せています。今は、額の上に小さな冠を着けているものが多いですね。(ティアラのような…)

ちなみに、こちらは昭和54年(1979)のおひなさまです。
昭和54年のおひなさま(顔)













目の見開きがやや大きくなり、顔の中に占める目の割合が多くなったように感じます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、目の周りにまつ毛が描かれているのも、以前と異なるポイントです。
明らかに「目ヂカラ」が上がってきています。
唇もふっくらぽってりしています。

最大の違いは、あごに肉が付き、ほほもふっくらとして、輪郭が全体に丸みを帯びたことです。
あごや口角に抑揚がついたことで、写実的で実際の人間に近い骨格になってきました。
以前のものは、つるんとして抑揚のない卵の表面に目鼻があるような感じでしたものね。

とはいえ、切れ長で目じりの上がった涼やかな目元は健在です。

さらに時代は下って、2015年のおひなさまはどんなお顔なのでしょう。
いくつかの人形メーカーのサイトを見ると、顔の横幅が広くなり、顔の長さも縮まって、昔のような面長の輪郭ではなくなっているように感じます。
あごも丸くなり、全体として子供らしいあどけない丸顔になっている物が多いようです。

目じりの上がり方は少なく平らになり(中には垂れ目のおひなさまも!)、切れ長というより優しくつぶらな瞳です。

私の印象ですが、資料館に展示している明治から昭和初期のおひなさまは「大人の美人」、現在のおひなさまは「等身大の女の子」という感じです。
昔のおひなさまは“大きくなったらこうなりたい”と憧れる理想の美人を表し、今のおひなさまはそれを持つ女の子自身の姿を表しているように思えました。

おひなさまは絵に描いたような美人…ではもうないのかもしれません。
(もちろん、現在のおひなさまの顔立ちは作り手によって変わりますし、昔のおひなさまだって、紙雛や押絵雛、享保雛など多種多様なので、言い切ることなんてとても出来ないのですけれど…)
 
現在展示しているおひなさまをご紹介します。
(3月3日はもう過ぎたけど…と思わずに!山梨ではひと月遅れの4月3日におひな祭りをすることが多いのです)

御殿飾り付きのおひなさま


赤や緑でカラフルに彩色され、しゃちほこなどの豪華な金具がついた宮殿形の飾りは、昭和10年代から東海地方で作られるようになりました。
戦後になり、生活に余裕が生まれるにつれて普及しました。昭和20年代後半から30年代に最も流行しました。
それ以降は、御殿飾りの付かない段飾りの雛人形が全国的に普及し、姿を消していきました。


竜宮城のような御殿

御殿飾りの発祥は、京都御所をかたどった模型の中に雛人形を飾るというものでした。
江戸時代後期に京都や大阪ではじまりました。
当時の御殿飾りの色は、茶色や白木そのものの色で、全体に控えめでした。

もともとの御殿飾りのモデルとなった京都御所(紫宸殿)です。
京都御所

展示している竜宮城のようにカラフルできらびやかな御殿飾りとは全然イメージが違いますね。

ちなみに、現代でも雛飾りの中に「桜」と「橘」があるのは、御所の庭を模した名残りです。
おひなさまが宮中の様子を表していることが、こんな所からも偲ばれます。
 
2015/03/04(水) 15:51:13

平成27年3月の休館予定

平成27年3月の休館予定をお知らせいたします。
祝日の関係で、月曜日以外の休館日がありますのでご注意下さいますようお願いいたします。

【平成27年3月の休館予定】

2日(月)
5日(木) 午後1時まで休館
9日(月)
12日(木) 午後1時まで休館
16日(月) 
19日(木) 午後1時まで休館
23日(月)
24日(火) 祝日にともなう振替休館
26日(木) 午後1時まで休館
30日(月)

平成27年3月休館日カレンダー















休館日でも、花子の生家ロケセットはごらんになれます。

蔵座敷は修復工事中のため、3月31日までの予定で見学を停止しております。
 
2015/03/01(日) 14:26:20

おひなさま登場

今日から3月がスタートしました!
春らしくポカポカ陽気の日になるかと思いきや、風まじりの冷たい雨の一日となりました。
それでも、朝晩の刺すような寒さは身をひそめ、確実に春が訪れていることが感じられるこの頃です。

そして!
今日から資料館でおひなさまがごらんになれます♪
蔵座敷が工事中でそちらでの展示ができないため、今年も資料館二階での展示となっています。
4月19日(日)までの予定です。

おひなさまだけでなく、今ではもう見られない節供飾り「おかぶと」や「押絵雛」も展示しています。
この機会にどうぞご覧ください!

明治から大正時代の内裏雛三組と、昭和30年前後の御殿飾り付き雛を展示しています。

おひなさまの展示2015















大きくて華麗な冠を着けた女雛
華麗な冠を着けた女雛















袖の刺繍(花喰い鳥)も見事です。
袖の刺繍も華麗















こちらの二組も、実に品の良いお顔立ち。
これぞ美男美女です。
上品な顔立ちの内裏雛















資料館所蔵の内裏雛














昭和20年代後半から30年代に流行した、竜宮城のような御殿飾り
御殿飾り付きのおひなさま















明治から大正時代に山梨で見られた独特の節供飾り「おかぶと」
おかぶとの展示













厚紙に綿を入れて作った平たい「押絵雛」
押絵雛も展示しています













詳しくは、これからご紹介して行きたいと思います。