韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
2014/01/21(火) 22:13:22

平成26年2月の休館予定

年が明けて、早くも20日以上が過ぎてしまいましたね。

さて、平成26年2月の休館予定をお知らせいたします。

2月3日(月)
2月6日(木)午前
2月10日(月)
2月12日(水)
2月13日(木)午前
2月17日(月)
2月20日(木)午前
2月24日(月)
2月27日(木)午前

です。
2月12日(水)は祝日の翌日のため休館いたしますので、
恐れ入りますがご注意をお願いいたします。
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2014/01/21(火) 22:05:22

永岳寺さんの石仏さま

先日、大草地区の由緒あるお寺・永岳寺さんに天然記念物のシラカシを
拝見しに伺ったときのこと…

大きなシラカシ!

永岳寺のシラカシ
















境内ですてきな石仏にお会いしました。

永岳寺の石仏
















ほんのりと笑みをたたえた、何とも品のあるお顔です。

永岳寺の石仏アップ
















元禄12年の銘がありました。

境内から道路をはさんで西側にも、風情のある石の仏さまが
たたずんでおられました。

永岳寺前の如来石仏
















手作りの前掛けをお召しの如来さま
花柄がすてきですね。

すぐ近くの如意輪観音さまも前掛けでおめかし!

永岳寺前の如意輪観音石仏
















お顔は磨り減って表情はほとんど見えませんが、
やさしくうれしそうに笑っているように見えました。

古い仏さまが今でも大切にされていることが感じられて、
あたたかい気持ちになりました。
 
2014/01/21(火) 22:02:12

韮崎市内の道祖神

小正月は過ぎてしまいましたが、また道祖神のおはなし。。。

韮崎市内にはいろいろな形の道祖神がありますが、
特に丸石形と石祠形が多いとの調査報告があります。

2002年時点での調査に基づいた『山梨県史・民俗編』によると、
韮崎市内の石製道祖神は、

石祠  85基
丸石  56基
双体  11~20基
文字碑 6~10基

とのことです。

丸石の道祖神(岩下地区)

岩下地区の丸石

















石祠の道祖神(岩下地区・勝手神社)

勝手神社の石祠
















石祠の中に丸石が入っているものもあります。

穴山町夏目地区

穴山の赤レンガトンネル付近の道祖神
















こちらは立派な鳥居と灯篭が付いた石祠の道祖神です。
「街神」と書かれた額が珍しいです。

穴山町次第窪地区

穴山の街神
















よく見ると、石祠の前に大きな丸石が積んでありました。

石祠の前の丸石
















これらは、石祠と丸石の両方の性質を備えた道祖神さんなのでしょうか?
あなたのおうちの近くには、どんな道祖神さんがありますか?
 
にらみんのお友達“けんぱくん”(山梨県立博物館)では、
ただいま「かいじあむ交流広場」という展覧会が開催されています。

県立博物館を支えるスタッフやボランティアさんのお仕事を紹介したり、
学校の児童・生徒が研究した郷土学習の成果が披露されています!

にらみんが参加する「縄文王国山梨」のコーナーもあり、
縄文土器の美しい文様・オモシロイ文様を撮影した写真コンテストや、
参加各館イチオシの土器が展示されていますよ。

にらみんからも、ヘビやフクロウがデザインされた
カッコイイ縄文土器が県博へお出かけしています!

「かいじあむ交流広場」は入館無料でごらんになれますので、
ぜひ、足をお運びください。

詳しくは、山梨県立博物館のサイトをご覧下さい。↓
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/
 
午後6時、いよいよ点火!

午後6時に点火















火が付けられたオコヤは、みるみる巨大な火柱と化します。
竹が爆ぜる「パアン!!」という破裂音が、怖いくらいこだまします。

たちまち燃え盛る















燃え盛る炎がおさまり、人々が団子を焼きに取りかかったのは
点火から10分後のことでした。
団子を刺した木の枝や竹を差し出し、各自がここぞという焼き加減まで
焼いて行きます。

お団子を焼く















ただ、ホイルに包んであるお団子は、焼き加減が見えないのが難点…。
焦げ目が全く付いてないのも悲しいし、真っ黒焦げも嫌です。
その中間を狙って、勘で団子を引き上げます。

上手く焼けたかどうか、家に帰って開いてみると…

焼きあがったお団子















おっ、いい感じに「こんがり」と焼けました!
どんど焼きのお団子を食べると、無病息災でいられると言われています。

みなさんの地域では、どんな小正月の行事がありますか?
にらみんに来て教えて頂けるとうれしいです。
 
さて、どんど焼きのお楽しみは、何といってもお団子を焼くことです。
でも、お団子をちょうど良く香ばしく焼くのは意外と難しい。
枝に刺したお団子を直接火であぶると、焦げて真っ黒になりやすいのです。
私も子どもの頃、真っ黒なお団子を食べていた記憶があります。

そこで、近年この地区では、お団子をアルミホイルに包んで焼くのが
主流になっています。ほとんどの方がホイルで包んでいました。

ホイルに包んだお団子















竹の棒の先に、針金に通した紅白のお団子をつるし、ホイルで包みます。
針金を輪っかにしてつるす人、一直線のまま吊るす人、
あるいは針金を使わず、一個一個ホイルに包んだお団子を木の枝々に刺す人もいます。

いつからホイルに包み出したのかははっきりしませんが、
私が中高生のころから見始めた気がするので、20年くらい前かもしれません…??
誰かが始めたのを見て、「あれは良い!」と真似する人が増えたと思われます。
(ウチもそうです)
たしかに、こうすると焦げずに「こんがり」と焼けます!
民俗行事の中の、ちょっとした現代化の流れを見た気がします。

お団子の準備はばっちり。
50人を超える参加者は、火が付けられるのを今か今かと待ちます。

その3へつづく。
 
昨日1月12日(日)の夜に行われた「どんど焼き」に行ってきました。
とはいっても、韮崎市ではなく、隣の南アルプス市のある地区で
行われたどんど焼きなのですが…。
以前は14日に行われていましたが、数年前から14日直前の日曜日に
日にちが変わったそうです。

場所は地区のはずれで、周辺に民家のない場所(元々は田んぼだった広場)
で行われます。
日中のうちに、地区の男性たちが竹と藁を使ってオコヤを建てます。
竹で四角く骨組みを作り、それに藁を掛けて小屋の形にしたものです。
真ん中には、葉のついたままの長い竹が一本立てられます。

どんどん焼きのオコヤ
















オコヤに火が付けられる前に、住民たちはお正月の飾りや書初めを
このオコヤの中に入れます(詰め込みます)。
私も子どもの頃は、習字の塾で書き溜めておいた一年分の手習いを
このどんど焼きで燃やしました。

燃やした習字の火の粉が高く上がるほど、字が上手くなると
言われています。
これは、「火の手が上がる」ことを「手が上がる=字が上手くなる」
という意味に掛けているためです。

その2へつづく。
 
2014/01/13(月) 10:15:14

豆粕けずり機のおはなし

数日前、資料館に見学にいらっしゃったお客様から
「豆粕けずり機」についてのお話を伺いました。

これが展示してある豆粕けずり機です。
豆粕けずり機
















豆粕は、大豆油をしぼった後のカスのことで、
これを固めたものが旧満州から運ばれてきていたそうです。
その豆粕の塊をこの機械で細かく砕き、畑に撒いて肥料にしていたそうです。

豆粕削り機の裏側には刃があり、ハンドルを上下に動かすと
この刃も上下に動きます。
豆粕けずり機の裏側















さらに、豆粕けずり機の隣に馬の鞍が展示してあるのをご覧になると、
馬と豆粕の関係についても教えて下さいました。

戦時中、軍用に役立てるために家庭で飼っている馬を登録する制度があり、
若く健康な馬のいる家庭には、餌とするよう優先的に豆粕が与えられたそうです。
人間だけじゃなく、馬も出征したんだよと教えて下さいました。

展示してある資料と資料のつながりを見出して下さり、
実体験にもとづいて教えて下さったので、とても印象に残りました。

本を読むことで得られる情報ももちろん大切ですが、お客様から直に
お話を伺うと、やっぱり心への染み込み方が違うように感じます。
とてもありがたいことです。
 
季節の一品、冬は「スケート下駄」です!

これをピックアップする季節が来ました…あぁ寒い!

スケート下駄と靴















下駄とスケートの刃が合体!和と洋の足し算?何だか粋な感じです。
足袋を履いて滑ったのでしょうが、寒かったでしょうね…。
スケート靴と並べて展示しましたので比べてみて下さい。

以前、もっと寒かった時代は徳島堰や新府城の濠が凍ったそうです。
新米にらみんの父の話によると、少年の頃(昭和35~40年ころ)、
自転車の荷台にスケート下駄をくくりつけて、甘利山のさわら池へ
スケートに出かけたそうですよ。
 
お客様からのお問い合わせの多い、
石ノ坪遺跡の土偶と後田遺跡の仮面土偶の展示状況について
お知らせします。

2014年1月10日現在、

石ノ坪遺跡の土偶は展示を行っておりません。

後田遺跡の仮面土偶は、レプリカの展示を行っております。

展示の状況は、調査の都合で変更になることがございます。
 
2014/01/09(木) 12:12:11

繭玉だんご

にらみんのある韮崎市では、小正月に「繭玉だんご」をつくる風習があります。
山梨県内でひろく行われていますね。
米の粉で作った紅白のお団子を木の枝に刺し、家の中の大黒柱に結んで
五穀豊穣や家内安全を祈ります。
柳の枝に刺すので、オヤナギサンと呼ばれます。
柳以外の木に刺す場合もあり、『韮崎市史』は小梨が例として挙げられています。
山梨県内では、桑、柿、栗、ヤマボウシ、ヌルデなどの枝に刺すようですが、
にらみん家では庭の梅の枝を切って刺していました。

昔は養蚕が盛んだったので、カイコの繭の形に似せたお団子を飾って、
養蚕がうまく行くように願ったそうです。
今では、ただの丸や繭の形だけでなく、野菜や小判、俵などの形をした
団子も作られます。

韮崎のお隣の甲斐市では、トマトやナスの形のお団子を作る農家さんがありました。
家業の移り変わりが反映されていて面白いなあと思いました。
ちなみに、私の家でもダイコンやカボチャの形のお団子を作りますが、
お金(お札)の形のお団子も作ります。欲しいもの、そのものズバリ過ぎる…。

にらみんの展示室にも、紅白の繭玉だんごが飾ってありますよ!
いろりのある部屋の柱に結んであります。

写真の右上、水玉みたいに見えるもの…

炉室
















これです

繭玉だんご















にらみんのは、一年中会える紙粘土のお団子になっておりまーす。

 
今週末、1月11日(土)ころから「小正月」のお祭りの支度を
始める地域が多いと思われます。・
中には、土日に合わせて11日(土)、12(日)、13日(月・成人の日)に
お祭りの本番を行うところもあるでしょう。

1月1日~7日を「大正月」というのに対し、1月15日を「小正月」といいます。
山梨県内では、小正月に道祖神祭りを盛大に行うという特色が見られます。
道端でよく見かける道祖神さんのほこらに、わらや杉の葉で作った「オコヤ」という
仮の小屋をかぶせたり、色紙で飾りつけたご神木(オヤナギ、オヤマ、ダシンボクなど
地域よって呼び方と形は異なる)を空高く立てる、など県内各地にさまざまな風習が分布しています。

元々は14日にお祭りの本番を行うところが多いそうですが、
最近では14日の直前の土日に行う場合も増えています。
ですので、今週末からの三連休は小正月のお祭りを見たり参加するチャンスだといえます。

道祖神さん、いつ注目する?
今でしょっ!(もう古いね…)
 
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます!
本年も韮崎市民俗資料館をよろしくお願いいたします。

お正月気分が抜けないままに、松の内が明けてしまいました。
あさって、1月11日は「鏡びらき」ですね。
鏡餅を割って、おしるこやお雑煮にして頂く風習です。
「割る」というと縁起が良くないので、「開く」というそうですね。

同じく1月11日には、「田植え節句」という風習がありました。
松やお酒を田んぼにお供えして、田の神様に豊作を祈るというもので、
今ではあまり行われていないようです。
昭和54年発行の『韮崎市史』によると、

1 11日の未明に起きる
2 箕に松とお供え物を入れ、一升枡に洗米を入れて、田や庭先へ行く
3 主人がまず地面に鍬を入れ、つぎに同行者が耕す
4 その後、田植えになぞらえて松の枝を数本挿す
5 注連縄を張って豊作を祈願する

という手順で、例として岩下地区の田植え節句の写真が載っています。

あさって、いろいろな田んぼを注意して見ると、もしかしてこの節句風景に
出会えるかもしれません。