韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
10月14日(土)の「にらみんで秋祭り2017」、時折雨がパラパラ降ってくるお天気でしたが、何とか無事に開催することができました。
前回につづいてレポートします。

今年は新企画として「土の中から宝をさがせ!」を行いました。
文化財担当が日々行っている発掘作業を疑似体験してもらうコーナーです。

午前11時30分、蔵座敷の前に続々人が集まりはじめました。
何がはじまるのでしょう?
蔵座敷の前で何かが始まる?











みなさん地面を掘りはじめました!
実は、蔵座敷の前の一角に10個ほどの「宝物」を埋めてあるのです。
参加者のみなさんには、手がんなやシャベルでその宝物を探してしてもらいます。
地面を掘りはじめました!












どこの埋まっているのかは、地表の見た目からは分かりません。
慎重に掘っていくと、どこかに「色の違う土」が現れます。それが目印となります。
実際の発掘作業でも、色の違う土を見つけて観察することが大事です。

お!明らかに周りと違う白い色の土が出ましたよ!
違う色の土が出た!











違う色の土の下からは、勾玉が出土しました!これは大当たりです。
(勾玉はにらみんスタッフが手作りしたもので、一つ一つ形や色が違います)
勾玉が出土!












勾玉以外には、にらみん特製土偶缶バッジも出土。みんな夢中になって地面を掘ってくれました。

開催数日前に10個ほど穴を掘り、色の違う数種類の土を入れ、その中にカプセルに入れた勾玉や缶バッジを埋めました。
さらに、上から地表と同じ色の土をかぶせて平らにならすと、もうどこに宝物が埋まっているのか?埋めたスタッフにも分からない状態になりました(笑)
前日に雨が降ったのでブルーシートで覆ったりして大変でしたが、楽しんでもらえて良かったです。

宝さがしは午前のスペシャルイベントでしたが、午後には別のスペシャルがありました。
ももたろう7(セブン)さんによる人形劇です!

明治時代の蔵座敷の中で、「ばけものつかい」という演目を上演していただきました。
古典落語を元にしたお話しで、蔵座敷の雰囲気にぴったり!
かわいい人形劇!










人づかいの荒いご隠居が化け物が出る家に引っ越したら…おばけがたくさん出て来てさぁどうなる?!という物語です。
ろくろ首や大入道といった有名なお化けが出てきますが、どれもとっても可愛らしいのです!!
大人も子供も目を輝かせて見入っていました。

上演後はお人形(ももたろう7さんの手作りです!)との撮影会もあって、大喜び。
人形との撮影会












見て下さい!このろくろ首さんの躍動感!
ろくろ首















人形劇を見て、みんなでやきいもを食べて、秋祭りはおひらきとなりました。
あいにくのお天気の中、市内外からおいでくださった皆様に心より御礼申し上げます。
















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遅くなりましたが、先日開催したイベント2つの様子をレポートいたします。

まずは10月14日(土)に開催した「にらみんで秋祭り2017」。
今年で3回目になる韮崎市民俗資料館(にらみん)最大のおまつりです。
テーマは「電気をつかわずにあそぼう」!

時折雨がパラつくあいにくのお天気でしたが、100名の方々にご来場いただきました。
ありがとうございます!

一昨年、昨年は晴れだったので良かったのですが、今年は前日からずっと雨…(しかも大雨)。
「花子とアン」ロケセット前の広場が会場なので、雨の場合は中止なのです。
当日まで迷いましたが、朝の時点で雨が降っていなかったので開催を決めました。

水が溜まった箇所はシャベルで掻き出して排水し、タープテントを張ってブースを設営しました。
ここは「木の実の工作」コーナーです。
「どんぐりマラカス」と「松ぼっくりのけん玉」を作ります。

木の実の工作コーナー














こちらは「どんぐりマラカス」。
ペットボトルにどんぐりを入れて振ってあそびます。
カラフルな絶縁テープを巻いて、白丸シールでおめめを貼ってあげると、可愛く仕上がります。
どんぐりマラカスを作りました














中に入れるどんぐりは、丸くて大きいクヌギの実と、細長いどんぐり(コナラかな?)の二種類を使いました。
大きさや形の違うどんぐりを混ぜた方が、見た目に変化があってオススメです。
丸いどんぐり













細長いどんぐり













こちらは「松ぼっくりけん玉」。
松ぼっくりに麻ひもを付けて、紙コップに結び付けるだけ。かーんたん!
でも、意外と夢中になって遊んでしまいます(みなさんそうでした)。
10回連続で成功したらアメ玉をゲット!というルールにしました。
これは松ぼっくりけん玉












「なつかしいあそび」のブース。
いつもは地面にブルーシートとゴザを敷いて、その上に座ってゆったり遊ぶのですが、今年は地面が濡れているのでテーブルで…。
ビュンビュンゴマやだるま落とし、羽子板、お手玉などをご用意。
懐かしいあそびコーナー テント













こちらは初登場の「空き缶釣り」。
「空き缶つりだ!昭和だね〜」というお声をいただきました(笑)
民俗資料館らしく?飯櫃に入れてあります。
缶の裏に10点、20点、30点と点数が書いてあり、3本を釣って合計が50点を越えたらアメがもらえます。
一本だけ100点の大当たりが潜んでいて、それを釣り上げたら折り紙のコマがもらえる、というスペシャルルールももうけました。
空き缶つりコーナー













飴かコマがもらえます












毎年大人気の「弓矢で狩り体験」コーナーもあります。
(弓矢体験セットは山梨県立考古博物館さんからお借りしました)
弓矢体験コーナー













林の斜面に潜む動物たちを、縄文人になった気持ちでねらいます。
こんな臨場感ある場所で弓矢体験が出来るのも、自然に囲まれたにらみんならではです。
リアルすぎる?弓矢コーナー










こんなふうに毎回人気のコーナーもあれば、今年から初めて導入した新企画もありましたよ!
次回はその新企画をご紹介します。
(つづく)
 
2017/08/12(土) 10:49:16

にらみん 2017夏の活動記録③

7月の三週連続でイベントのラストは「蔵座敷で昔のくらし体験」でした。
明治時代の蔵座敷の中で、蚊帳を吊ったり瀬戸枕で寝たりしてみたい…という思いが以前からあり、今年はじめて行いました。

7月29日 蔵座敷で昔のくらし体験

エアコンも扇風機も電気蚊取り器も無かった時代、どうやって夏を乗り切っていたのでしょう?
150年くらい前に建てられた小野家蔵座敷の中で、いろいろ体験してもらいました。

まずは「打ち水」から。
蔵座敷の庭に「手桶」と「ひしゃく」を使って水をまきます。
気化熱で地面の温度を下げたり、水を見ることで「涼感」を感じる効果があります(風鈴と同じですね)。

とはいえ。昔は水道からバケツにジャーっと水を入れて運んでくるという訳にはいきません。
井戸から汲んで、天秤棒や桶で運んできました。
残念ながらにらみんには井戸がないので、天秤棒で運ぶ体験だけしてもらいました。
天秤棒と手桶














空の状態の天秤棒と、水を入れた状態では、全然バランス感覚が違います。
大人でもよろっとしてしまいます。

天秤棒から水を手桶に移して、ひしゃくで撒きます。気持ちがいい!
打ち水をしました













打ち水をしたら、座敷に上がって麦茶で一息。
親戚のおうちに来た気分で、風鈴や蚊取り線香のお話を聞いてもらいました。
いぐさの座布団をしいて














そして、座敷に蚊帳を吊ります。
これはポリエステルの白い蚊帳ですが、昔は麻で出来ていて(緑色に染められていた)赤い縁が付いたものが主流でした。
ポリエステルだと肌にまとわりつきますが、麻だとシャリっとして張りがあります。
麻の写真を見せたり、麻の布に触ってもらいました。
蚊帳を吊りました












蔵座敷には、蚊帳を吊るためのL字形の金具が部屋の四隅に元々付いています。昔の家らしいですね。
今のおうちなら新しく金具を打ったり、フックを粘着テープで取り付ける必要があります。

蚊帳に入るときは、蚊帳に付いた虫を払うためにバッサバッサと2,3回はたいてから、サッとすばらく潜り込みます。隙間から虫が入らないようにすばやく。

中に入ったら、陶器の枕に寝転んでもらいました。
硬いけどひんやり。ひんやりだけど硬い…。
蚊帳の中に入ってみました














虫よけの方法を体験したところで、次は涼をとる「うちわ」づくりです。

先日の「夏プロinアイメッセ山梨」でも行った彩色拓本の技を使って、オリジナルうちわをつくります。
・本物の縄文土器に和紙を巻いて拓本をとる
・裏から水彩絵の具で色をつける
・アイロンで乾かして余白を切る
・スプレーのりをつけてうちわに貼る
・名前や日付を書いて土偶スタンプをおして完成!
拓本うちわ作り













7月中に夏休みの工作が完成しましたよ。すばらしい。

最後はおまけのお楽しみ、「弓矢で狩り体験」です。
縄文人になりきって、竹の弓と先の丸い矢を使って、森にひそんだ動物をねらいます。
弓矢体験も!











これは…いつまでやっても飽きないですね。
蒸し暑い中、お昼までおつき合いありがとうございました。
 
2017/08/11(金) 14:53:41

にらみん 2017夏の活動記録②

今年の7月は三週連続でイベントを行いました。
7月17日の「夏休み自由研究プロジェクト 合同プレゼンinアイメッセ山梨」に続いては、7月23日の「縄文座談会 発掘から分かった土器づくり」です。

7月23日 縄文座談会 発掘で分かった土器づくり

山梨県内7館の博物館で構成するネットワーク「縄文王国山梨」による共同企画です。
今年度は3つの館を会場に「縄文座談会」と題した講座を開きます。
そのトップバッターがにらみんでした。

“土器づくり名人”として知られる櫛原功一先生(帝京大学文化財研究所研究員)をお招きし、「縄文土器はどのように作られたのか」というテーマにフォーカスしてお話しいただきました。
「座談会」と銘打っていますので、かしこまった講演というよりも、司会者との対談でフランクに語っていただく形をとりました。
縄文座談会 発掘でわかった土器づくり1














さまざまな遺跡から発掘された遺物や痕跡をもとに、土器の材料となる粘土について、土器制作の場所や手順について、土器づくりの台と考えられる「台型土器」についてなど、詳しくお話しいただきました。
時には実物の粘土や土器を会場内に回して触ってもらうなど臨場感たっぷりの内容でした。
縄文座談会 発掘でわかった土器づくり2














講演会場は明治時代建築の「蔵座敷」で、畳の上に座布団を敷いて縄文トークに聴き入るという珍しいスタイルです。
参加された皆さまは熱心な縄文ファンで、身延町や笛吹市など市外からおいで下さった方も多かったです。
ご自身が陶芸をされているため、土器づくりに大変興味があるという実践的な方もいらっしゃいました。
会場は蔵座敷














講座のあとの質疑応答も盛り上がり、一方的に聴くだけでない双方向の「座談会」となりました。

縄文座談会は、7月29日に南アルプス市ふるさと文化伝承館で第二回目が開かれました。
そして、第三回目は9月9日(土)に笛吹市の釈迦堂遺跡博物館で開かれます。
【小】縄文座談会チラシ
















9月9日の座談会にご参加を希望の方は、空席があるかどうか釈迦堂遺跡博物館にお問い合わせください(要申込み・定員20名)。

釈迦堂遺跡博物館

山梨県笛吹市一宮町千米寺764
TEL 0553-47-3333
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/

→ にらみん 2017夏の活動記録③へつづく
 
2017/08/10(木) 16:47:41

にらみん 2017夏の活動記録①

お盆が近づき、夏のゴールが見えて来たかな?と思いきや、昨日の甲府は37度超えでした。
まだ夏の暑さはピークのようです。
例年、お盆を過ぎると心なしか風が涼しくなり、とんぼが飛び交って秋の気配を感じるものですが、今年はどうでしょうか…。

さて、にらみんの7月は慌ただしく過ぎ、ブログでの活動報告が遅くなってしまいました。
タイムラグが甚だしいですが、この夏のにらみんの様子をご報告します。

7月12日 姉妹都市フェアフィールドからのお客様

韮崎市の姉妹都市であるフェアフィールド市(アメリカ・カリフォルニア州)から、高校生のみなさんと引率の先生が見学にいらっしゃいました。
ご案内するのが精いっぱいで写真が撮れなかったのですが…。

フェアフィールドの学生さんたちは、毎年この時期に韮崎にホームステイをされ、学校訪問や地元の窯で陶芸体験など色々な交流をしてくださいます。
その一環として、毎年民俗資料館にも来てくださるのです。

すごく申し訳ないのですが…私は英語が「単語」しか言えないレベルなので、展示資料に手書きの英語キャプションを付けたり、英訳したプリントを配ったりして、あとは単語と身振りという感じでしたが、何とか通じるものですね(本当?)。
みなさん快く楽しんでくださって有難い限りでした。毎年感じますが、フェアフィールドの学生さんたちは、とても礼儀正しくて熱心です。

いろりを見て「so cool!!」とのこと。クールジャパンって本当はこういうことなのか!
いろり
















百人一首を見て、「これは花札ではないのですか?花札なら知っています。任天堂!」と言って、着ているポケモンTシャツを楽しげに見せてくれた男子学生さんも。
すごい!ゲームやアニメをきっかけに、日本の伝統文化が明らかに海外に伝わってます。
昨年は、「千と千尋の神隠し」が好きという女子学生さんが、民具を見て喜んでいましたし。

製糸、養蚕関係















「花子とアン」ロケセットを見た先生は、「目の見えないサムライが人々を救う映画があったよね?何だっけ…ザトウイチだ!イチが出てきそうだね」と。
おぉ勝新太郎か〜!と私は思ったのですが、「タケシ・キタノは良い俳優だね」と先生がおっしゃったのを聞いて、自分のイメージの古さを思い知ったのでした…。
新緑と青空のロケセット














7月17日 夏休み自由研究プロジェクト 合同プレゼンinアイメッセ山梨

こちらも毎年恒例、「夏休み自由研究プロジェクト 合同プレゼンin アイメッセ山梨」に参加して来ました。
にらみんのブース














今年のにらみん&韮崎市ふるさと偉人資料館のブースは、「縄文土器でカラフル拓本カード」作りです。
長野県富士見町にある井戸尻考古館の学芸員・小松隆史さんののアイデア「拓本裏彩色」を頂いて実施しました(ありがとうございます!)
↓詳しくは下記リンクの過去記事をごらんください↓
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-579.html

拓本ポストカードの看板

















まずは本物の縄文土器のカケラを使った拓本取りからです。
本物の土器の色、手触り、重さ、におい(?)を感じて、文様もよく観察してもらいます。
にらみんのブースへようこそ














そして、和紙で土器を包んで湿らせ、なるべく空気を抜くようにします。
やりすぎると紙が破れるので注意。
ドライヤーで乾かしたら、黒いインクで表面をポンポンとたたいて、凹凸=模様を写し取ります。
まずは拓本取り














拓本が出来たら、裏から水彩絵の具で色をつけます。
(色つけの写真を撮れなかったのですが、あらかじめ水に溶いた絵の具3色を瓶に入れて用意しておきました)
和紙なのでかなり色がにじみますが、そこが面白い味わいです。
拓本の輪郭よりもはみだすくらいに、広く色を置くのがきれいです。
絵の具のテーブル













色を付けたらアイロンで乾かし、余白をハサミで切り落とします。

スプレーのりを付けてポストカードに貼り、筆ペンでサインを書いて、土偶スタンプをおせば完成です!
色とりどり、世界で一枚だけの作品が次々に誕生しました。
サインとハンコで完成













アート感覚で縄文土器に親しんで、興味を持つきっかけになればということで行いました。
夏プロにご来場・ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

→ にらみん 夏の活動記録②へ