韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
2017/08/12(土) 10:49:16

にらみん 2017夏の活動記録③

7月の三週連続でイベントのラストは「蔵座敷で昔のくらし体験」でした。
明治時代の蔵座敷の中で、蚊帳を吊ったり瀬戸枕で寝たりしてみたい…という思いが以前からあり、今年はじめて行いました。

7月29日 蔵座敷で昔のくらし体験

エアコンも扇風機も電気蚊取り器も無かった時代、どうやって夏を乗り切っていたのでしょう?
150年くらい前に建てられた小野家蔵座敷の中で、いろいろ体験してもらいました。

まずは「打ち水」から。
蔵座敷の庭に「手桶」と「ひしゃく」を使って水をまきます。
気化熱で地面の温度を下げたり、水を見ることで「涼感」を感じる効果があります(風鈴と同じですね)。

とはいえ。昔は水道からバケツにジャーっと水を入れて運んでくるという訳にはいきません。
井戸から汲んで、天秤棒や桶で運んできました。
残念ながらにらみんには井戸がないので、天秤棒で運ぶ体験だけしてもらいました。
天秤棒と手桶














空の状態の天秤棒と、水を入れた状態では、全然バランス感覚が違います。
大人でもよろっとしてしまいます。

天秤棒から水を手桶に移して、ひしゃくで撒きます。気持ちがいい!
打ち水をしました













打ち水をしたら、座敷に上がって麦茶で一息。
親戚のおうちに来た気分で、風鈴や蚊取り線香のお話を聞いてもらいました。
いぐさの座布団をしいて














そして、座敷に蚊帳を吊ります。
これはポリエステルの白い蚊帳ですが、昔は麻で出来ていて(緑色に染められていた)赤い縁が付いたものが主流でした。
ポリエステルだと肌にまとわりつきますが、麻だとシャリっとして張りがあります。
麻の写真を見せたり、麻の布に触ってもらいました。
蚊帳を吊りました












蔵座敷には、蚊帳を吊るためのL字形の金具が部屋の四隅に元々付いています。昔の家らしいですね。
今のおうちなら新しく金具を打ったり、フックを粘着テープで取り付ける必要があります。

蚊帳に入るときは、蚊帳に付いた虫を払うためにバッサバッサと2,3回はたいてから、サッとすばらく潜り込みます。隙間から虫が入らないようにすばやく。

中に入ったら、陶器の枕に寝転んでもらいました。
硬いけどひんやり。ひんやりだけど硬い…。
蚊帳の中に入ってみました














虫よけの方法を体験したところで、次は涼をとる「うちわ」づくりです。

先日の「夏プロinアイメッセ山梨」でも行った彩色拓本の技を使って、オリジナルうちわをつくります。
・本物の縄文土器に和紙を巻いて拓本をとる
・裏から水彩絵の具で色をつける
・アイロンで乾かして余白を切る
・スプレーのりをつけてうちわに貼る
・名前や日付を書いて土偶スタンプをおして完成!
拓本うちわ作り













7月中に夏休みの工作が完成しましたよ。すばらしい。

最後はおまけのお楽しみ、「弓矢で狩り体験」です。
縄文人になりきって、竹の弓と先の丸い矢を使って、森にひそんだ動物をねらいます。
弓矢体験も!











これは…いつまでやっても飽きないですね。
蒸し暑い中、お昼までおつき合いありがとうございました。
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2017/08/11(金) 14:53:41

にらみん 2017夏の活動記録②

今年の7月は三週連続でイベントを行いました。
7月17日の「夏休み自由研究プロジェクト 合同プレゼンinアイメッセ山梨」に続いては、7月23日の「縄文座談会 発掘から分かった土器づくり」です。

7月23日 縄文座談会 発掘で分かった土器づくり

山梨県内7館の博物館で構成するネットワーク「縄文王国山梨」による共同企画です。
今年度は3つの館を会場に「縄文座談会」と題した講座を開きます。
そのトップバッターがにらみんでした。

“土器づくり名人”として知られる櫛原功一先生(帝京大学文化財研究所研究員)をお招きし、「縄文土器はどのように作られたのか」というテーマにフォーカスしてお話しいただきました。
「座談会」と銘打っていますので、かしこまった講演というよりも、司会者との対談でフランクに語っていただく形をとりました。
縄文座談会 発掘でわかった土器づくり1














さまざまな遺跡から発掘された遺物や痕跡をもとに、土器の材料となる粘土について、土器制作の場所や手順について、土器づくりの台と考えられる「台型土器」についてなど、詳しくお話しいただきました。
時には実物の粘土や土器を会場内に回して触ってもらうなど臨場感たっぷりの内容でした。
縄文座談会 発掘でわかった土器づくり2














講演会場は明治時代建築の「蔵座敷」で、畳の上に座布団を敷いて縄文トークに聴き入るという珍しいスタイルです。
参加された皆さまは熱心な縄文ファンで、身延町や笛吹市など市外からおいで下さった方も多かったです。
ご自身が陶芸をされているため、土器づくりに大変興味があるという実践的な方もいらっしゃいました。
会場は蔵座敷














講座のあとの質疑応答も盛り上がり、一方的に聴くだけでない双方向の「座談会」となりました。

縄文座談会は、7月29日に南アルプス市ふるさと文化伝承館で第二回目が開かれました。
そして、第三回目は9月9日(土)に笛吹市の釈迦堂遺跡博物館で開かれます。
【小】縄文座談会チラシ
















9月9日の座談会にご参加を希望の方は、空席があるかどうか釈迦堂遺跡博物館にお問い合わせください(要申込み・定員20名)。

釈迦堂遺跡博物館

山梨県笛吹市一宮町千米寺764
TEL 0553-47-3333
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/

→ にらみん 2017夏の活動記録③へつづく
 
2017/08/10(木) 16:47:41

にらみん 2017夏の活動記録①

お盆が近づき、夏のゴールが見えて来たかな?と思いきや、昨日の甲府は37度超えでした。
まだ夏の暑さはピークのようです。
例年、お盆を過ぎると心なしか風が涼しくなり、とんぼが飛び交って秋の気配を感じるものですが、今年はどうでしょうか…。

さて、にらみんの7月は慌ただしく過ぎ、ブログでの活動報告が遅くなってしまいました。
タイムラグが甚だしいですが、この夏のにらみんの様子をご報告します。

7月12日 姉妹都市フェアフィールドからのお客様

韮崎市の姉妹都市であるフェアフィールド市(アメリカ・カリフォルニア州)から、高校生のみなさんと引率の先生が見学にいらっしゃいました。
ご案内するのが精いっぱいで写真が撮れなかったのですが…。

フェアフィールドの学生さんたちは、毎年この時期に韮崎にホームステイをされ、学校訪問や地元の窯で陶芸体験など色々な交流をしてくださいます。
その一環として、毎年民俗資料館にも来てくださるのです。

すごく申し訳ないのですが…私は英語が「単語」しか言えないレベルなので、展示資料に手書きの英語キャプションを付けたり、英訳したプリントを配ったりして、あとは単語と身振りという感じでしたが、何とか通じるものですね(本当?)。
みなさん快く楽しんでくださって有難い限りでした。毎年感じますが、フェアフィールドの学生さんたちは、とても礼儀正しくて熱心です。

いろりを見て「so cool!!」とのこと。クールジャパンって本当はこういうことなのか!
いろり
















百人一首を見て、「これは花札ではないのですか?花札なら知っています。任天堂!」と言って、着ているポケモンTシャツを楽しげに見せてくれた男子学生さんも。
すごい!ゲームやアニメをきっかけに、日本の伝統文化が明らかに海外に伝わってます。
昨年は、「千と千尋の神隠し」が好きという女子学生さんが、民具を見て喜んでいましたし。

製糸、養蚕関係















「花子とアン」ロケセットを見た先生は、「目の見えないサムライが人々を救う映画があったよね?何だっけ…ザトウイチだ!イチが出てきそうだね」と。
おぉ勝新太郎か〜!と私は思ったのですが、「タケシ・キタノは良い俳優だね」と先生がおっしゃったのを聞いて、自分のイメージの古さを思い知ったのでした…。
新緑と青空のロケセット














7月17日 夏休み自由研究プロジェクト 合同プレゼンinアイメッセ山梨

こちらも毎年恒例、「夏休み自由研究プロジェクト 合同プレゼンin アイメッセ山梨」に参加して来ました。
にらみんのブース














今年のにらみん&韮崎市ふるさと偉人資料館のブースは、「縄文土器でカラフル拓本カード」作りです。
長野県富士見町にある井戸尻考古館の学芸員・小松隆史さんののアイデア「拓本裏彩色」を頂いて実施しました(ありがとうございます!)
↓詳しくは下記リンクの過去記事をごらんください↓
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-579.html

拓本ポストカードの看板

















まずは本物の縄文土器のカケラを使った拓本取りからです。
本物の土器の色、手触り、重さ、におい(?)を感じて、文様もよく観察してもらいます。
にらみんのブースへようこそ














そして、和紙で土器を包んで湿らせ、なるべく空気を抜くようにします。
やりすぎると紙が破れるので注意。
ドライヤーで乾かしたら、黒いインクで表面をポンポンとたたいて、凹凸=模様を写し取ります。
まずは拓本取り














拓本が出来たら、裏から水彩絵の具で色をつけます。
(色つけの写真を撮れなかったのですが、あらかじめ水に溶いた絵の具3色を瓶に入れて用意しておきました)
和紙なのでかなり色がにじみますが、そこが面白い味わいです。
拓本の輪郭よりもはみだすくらいに、広く色を置くのがきれいです。
絵の具のテーブル













色を付けたらアイロンで乾かし、余白をハサミで切り落とします。

スプレーのりを付けてポストカードに貼り、筆ペンでサインを書いて、土偶スタンプをおせば完成です!
色とりどり、世界で一枚だけの作品が次々に誕生しました。
サインとハンコで完成













アート感覚で縄文土器に親しんで、興味を持つきっかけになればということで行いました。
夏プロにご来場・ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

→ にらみん 夏の活動記録②へ

 
いよいよゴールンウィーク間近ですね。
もう明日から連休!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
民俗資料館は、5月1日(月)、2日(火)は休館日です。
5月3日(水)〜7日(日)は開館いたしますので、お待ちしております。

ゴールデンウィークににらみんに来ていただくと、普段より「ちょっとイイコト」がございます。

イイコト① “陣羽織”を着て「お館さま」になれる!

日時: 4月30日(日)
     5月3日(水)、4日(木)、5日(金)

時間: 10時〜15時のあいだ随時
参加費:無料

明治時代の蔵座敷で撮影すれば雰囲気も重厚です。
陣羽織を着てみよう1












陣羽織を着てみよう2
















きらびやかな陣羽織を着て記念撮影が出来ます(カメラ、スマホはご持参ください)。
洋服の上から簡単に着ることができます。
武田勝頼公の気分をお楽しみください。蔵座敷の中で撮影すれば雰囲気も出ますよ。

陣羽織は大人サイズです。大きいですが、お子さんが着るのもOKです。
小道具として、軍配、短刀もあります。
…家来が欲しい方は、「足軽」の笠もあります。

イイコト② 端午の節句にちなんだ折り紙を折ろう

日時: 4月30日(日)
     5月3日(水)〜7日(日)

時間: 10時〜15時のあいだ随時
     (学芸員がお客様へ展示解説をしていることもあります。そのときは折り紙を教えることができません…ごめんなさい。)
参加費: 無料

よくある兜ととはちょっと違ったカッコいい兜の折り方を教えます。
鯉のぼりの箸ふくろは簡単に出来てかわいいですよ。

かぶとの折り紙と鯉のぼり箸置き














イイコト③ 新府城で「お館さま」に会えるかも…?

日時: 5月6日(土)、7日(日) ※7日は午前のみ

時間: 運が良ければ、新府城跡のどこかで会えるかも

新府城跡に、陣羽織を着た「お館さま」が出没します。
怪しい…と思われるでしょうが、文化財担当職員なのでぜひ近寄ってあげて下さい。

運よくお館さまに出会えると、城内を詳しく案内してもらえます!
お館さまのガイドに参加した方は、「御朱印風 登城記念カード」ももらえますよ。
カードは数量限定なので、無くなったらごめんなさい。

↓この陣羽織を来たお館さまが、駐車場でプラカードを持っていたり、城内でお客様をご案内しています。↓
6日、7日(午前)限定です。
陣羽織を着てみよう2















お館さまに案内してもらうと、新府城登城記念カードを差し上げます。
日時&数量限定です。
登城記念カード













民俗資料館には新府城の復元模型があるので、新府城跡に行く前、あるいは行った後にぜひお立ち寄りください。
現地の様子がより分かりやすくなります。
新府城の推定復元模型













5月3日~7日に民俗資料館にご来館された方で、「いま新府城にのぼってきたよ」「これから新府城に行くよ」という方にも、登城記念カードを差し上げます(数量限定)。
ご希望の方はお申し出ください。

新府城の案内パンフレット「親子で歩く新府城」が下記リンクからダウンロードできますのでご利用ください。↓

韮崎市役所 新府城案内パンフレット「親子で歩く新府城」(PDF 5.19MB)
https://www.city.nirasaki.lg.jp/docs/2016021800022/

↓一枚のマップをご希望の方は、下記リンクからどうぞ。↓

韮崎市民俗資料館 新府城お散歩マップ(PDF 417KB)
http://niramin01.web.fc2.com/shinpu/shinpujou_osanpomap.pdf

なお、ゴールデンウィークのあと、民俗資料館は振替休館日がございますのでご注意ください。
平成29年(2017) 5月8日(月)〜11日(木)は終日休館になります
 
先日10月23日(日)に開催しました、第二回「にらみんで秋祭り」。
スタッフが少なく、至らない点がありまして申し訳ありませんでしたが、150人を超える方々にご参加いただきましてありがとうございました!

古民家風ロケセットには、今年も甲州百目柿の干し柿を吊るしました。
モノトーンに近い景色の中に、鮮やかな色が入ると世界が変わりますね。わらも黄金色。
干し柿とわら













お祭りのテーマは「電気を使わないで遊ぼう」です。
森にひそむ動物の看板を狙う「弓矢で狩り体験」は、今年も大人気でした。

弓矢大人気













弓矢のとなりは、輪ゴム鉄砲で射的コーナー。簡単そうで、意外と当たらない!
輪ゴム鉄砲で射的













今年の秋祭りの新機軸は、手品ショーです!
山梨マジッククラブの斎藤武美さんがご出演くださいました。
屋外の風のある場所で手品をするのは、とても難しいのだそうです。
難しい条件の中、あざやかなショーを披露してくださいました。

わらぶき屋根のおうちの前でマジックって、中々ないですよ!!
わらぶきの家の前でマジックショー!













ミスマッチに思えるかもしれませんが、齊藤さんの手品は電気を使いません。
「電気を使わないで楽しむ」という秋祭りのテーマに、実はぴったり^^

さあ、何が出てくるのかな?みんな釘づけ。
何が出て来るかな












わー、万国旗だ!
旗が出て来た!












お見事です!
おみごと!














ドキドキびっくり。でも、手品ってどこか懐かしくほっこりしますよね。
齊藤さんの手品のおかげで、会場はそんな温かい雰囲気に包まれました。

手品のあとは、韮崎の皆さんが育て、寄付して頂いたサツマイモの焼いもが配られました。
焼き立てが一輪車で運ばれてきます。
焼いもが運ばれて来たよ













電気を使わないで遊ぶ、というテーマのため、ブースはどれも素朴なものです。
おてだま、おはじき、はねつき、あやとり、竹ぽっくり、だるまおとし…
こんな物で現代っこは楽しんでくれるのかな?と不安でしたが、今年もみなさんの滞在時間は驚くほど長く、素朴な遊びで一日中楽しんで下さいました。嬉しいおどろきです。

ご参加下さいました皆様、ご協力下さいました皆様に、心より御礼申し上げます。