韮崎市民俗資料館ブログ〜「にらみん」のお散歩日記〜
「にらみん」は韮崎市民俗資料館のニックネームです。伝えたいな~、このまちのいろんなトコやコト♪
2017/03/25(土) 11:50:35

現在の展示内容のごあんない

現在、韮崎市民俗資料館では以下の展示をごらんになれます。
※常に、この記事が当ブログの先頭に掲載されるようになっております。

入館料は無料です。

休館日については、下記リンクから「イベント・休館予定」のカテゴリをご覧ください。
【休館予定】
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-category-16.html

【季節の展示】
 「民俗資料館でひなまつり」 平成29年3月1日(水)〜4月16日(日)


蔵座敷のおひなさま展示2016 ブログ用














蔵座敷に昭和40〜50年代の七段飾りひな人形を展示。
資料館二階では、明治〜昭和初期の古今雛、明治〜大正時代の押絵雛、昭和20〜30年代の御殿飾り付ひな人形を展示。
そのほか、明治時代に流行した甲州独特の端午の節供飾り「おかぶと」も展示。

↓詳しい内容は、下記リンクの記事をご参照ください。↓
「ひな人形の展示、はじまりました」
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-563.html


【常設展】
 「武田の里の礎」(旧石器時代~江戸時代までの市内遺跡出土品の展示)
 江戸時代~昭和40年代までのくらしの道具


↓常設展でどのような資料がご覧になれるかは、下記リンクの記事でご紹介しております。↓

常設展 埋蔵文化財編
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-544.html

常設展 民俗資料(くらしの道具)編
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-545.html

※美土偶グランプリ2位の土偶「ミス石之坪」、実物を展示しております。

石之坪土偶 正面(ブログ用)












※後田遺跡の仮面土偶「ウーラ」、実物を展示しております。

ウーラ(ブログ)













【屋外展示】
韮崎市民俗資料館に隣接する屋外では、水車・蔵座敷・「花子とアン」ロケセットをご覧になれます。


↓屋外展示について、詳しくは下記リンクの記事でご紹介しております。↓

屋外展示のごあんない
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-565.html


・韮崎の水車(韮崎市指定文化財) 明治6年建造
 ※止まった状態で展示していますので、水車は動きません。
水車3












・韮崎宿豪商 小野家の蔵座敷(韮崎市指定文化財) 明治初期建築
桜の蔵座敷
















・NHKドラマ「花子とアン」生家ロケセット
10月秋晴れのロケセット(ブログ用)















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2017/03/25(土) 11:50:13

桃の枝をいただきました

三月もあと一週間でおわり…空気もすっかり春霞になってきました。
(峡北に春を告げる祭り「窟観音さん」も先週行われましたし!)
にらみんから見える鳳凰三山も、ほわ~んとソフトなフィルターを掛けたようです。
キリリと鮮やかな冬の景色とは一変したことに、春を実感しています。

昨日は、桃の枝をたくさんいただきました。剪定で切ったものだそうです。
下さった方が大事に水につけてつぼみを育ててくれたので、先端から鮮やかなピンクが顔を出しています!
なんてあでやかな色でしょう。桜とは違った魅力ですね。

つぼみがピンク















さっそく玄関に飾らせていただきました。花が咲くのが楽しみです!
桃の枝いただきました















蔵座敷の中にも、桃の枝を飾りました。これで「桃の節供」の風情が増します。
山梨では旧暦の季節に合わせて4月3日にひな祭りを行う地域が多くあります。
『韮崎市史』でも、「月遅れで四月三日に行う」と記しています。ですから、今からが本番と言えますね。
(韮崎でも今では3月3日に行うことが多いですが…)
蔵座敷の中にも

















にらみんの桜は、まだ開花していません。
でも、「花子とアン」ロケセットの裏の桜がいまにも開花しそう…!
咲きそうな桜のつぼみ













毎年、このロケセット裏の桜が一番早く咲くんです(にらみん標準木、と呼んでいる)。
今年はいつ開花宣言が出せるかな?明日雨が降る予報なのが心配ですが…。
 
2017/03/08(水) 09:00:02

平成29年4月・5月の休館予定

平成29年4月および5月の休館予定をお知らせいたします。

※祝日の振替休館のため、月曜日以外の休館日があります。
ゴールデンウィークのあとには振替休館日が連続してございます。

ご来館を予定されている方は、ご注意下さいますようお願いいたします。

【平成29年4月の休館予定】

 3日(月)  
 6日(木) 午後1時まで休館
 10日(月) 
 13日(木) 午後1時まで休館 
 17日(月) 
 20日(木) 午後1時まで休館
 24日(月) 
 27日(木) 午後1時まで休館 

【平成29年5月の休館予定】

 1日(月) 
 2日(火) 祝日の振替休館
 4日(木・祝) 午前・午後とも開館 
 8日(月) 
 9日(火) 祝日の振替休館 
 10日(水) 祝日の振替休館 
 11日(木) 祝日の振替休館

 15日(月) 
 18日(木) 午後1時まで休館 
 22日(月)
 25日(木) 午後1時まで休館
 29日(月)
 
3月といえば桃の節供。にらみんでもおひなさまの展示がはじまりました!

民俗資料館でひなまつり

日時:平成29年3月1日(水)〜4月16日(日)
会場:民俗資料館2階展示室および蔵座敷

2017 民俗資料館でひなまつり チラシ















明治時代の「蔵座敷」には昭和40〜50年代の七段飾りのおひなさまが3組と、藤娘などの日本人形が飾ってあります。

蔵座敷のおひなさま展示2016 ブログ用












資料館二階には、明治時代〜昭和初期の内裏雛や押絵雛、昭和20年代後半から30年代に流行した御殿飾り付雛人形を展示しています。
おひなさまとおかぶとの展示 2016












目の覚めるような華やかな冠と衣装、昭和初期の古今雛。
華麗な冠を着けた女雛












古今雛 男女















今年はお雛さまメンバーの入れ替えを行い、去年とは別の内裏雛も展示しました。
明治時代の古今雛です。
内裏雛U 全体














見て下さい、この美男美女ぶり!!
展示作業の手を止めて、思わず写真を撮ってしまいました。
今年新たに展示したこの古今雛は、男女ともに目鼻立ちがくっきりとして、華やかなお顔です。
内裏雛U 男雛














内裏雛U 女雛














同じ時代でも、目鼻立ちが小さく穏やかで、いかにも優しい雰囲気のものもあります。
たとえば、こちらのお雛さまは穏やかで優し気なお顔立ち。
展示室で見比べてみてください。
やさしい雰囲気のおひなさま












明治時代のおひなさまの顔













こちらは、昭和20年代後半から30年代に流行した御殿飾り付のお雛さま。
本来は、この「竜宮城」のような御殿の下に四段の飾りが付いていたというから豪華です。
御殿飾り付きのおひなさま















もともと、雛人形の御殿飾りは天皇の住まいである御所を模したもので、茶色の屋根に白木の柱の落ち着いた色合いのものでした。
それが時代の遷り変りによって、極彩色のきらびやかな御殿になって行きました。
戦後の復興から高度経済成長期に入り、昭和39年の東京オリンピックへ向けてさらに昇っていこうとする時代の雰囲気を感じます。

立体のおひなさまだけでなく、平らなおひなさま「押絵雛」も展示しています。
厚紙の上に綿を載せ、布でくるんで作ったもので、平たいのですが詰め物のおかげで立体感もあります。
押絵雛は、特に長野県の松本市で江戸時代から明治時代にさかんに作られていたことで有名です。
押絵雛2016












押絵雛の製作手順は、
①紙に人形全体の下絵を描く。
②全体の下絵を元にして分解図を描く(顔や胴体、袖、脚など)。これが人形の各パーツの下絵になる。
③各パーツの下絵を厚紙に貼って切り抜き、型紙を作る。
④型紙の上に綿を載せ、布で包んで立体感を出す。
⑤顔のパーツには表情を描く。
⑥出来上がった各パーツを貼り合わせる。
⑦裏に竹串を付け、和紙を貼って補強する。
⑧専用の台座や藁を束ねた台に挿して飾る。
押絵雛も展示












当館には竹串がついた状態で保存され、台座が付属しているものがあります。
立てると、このような感じです。
立てた押絵雛













押絵雛は、いわゆる「お雛様・お内裏様」だけでなく、神功皇后と武内宿禰、源義経、川中島の合戦、忠臣蔵などの歴史上の人物・出来事を表したものや、七福神などのおめでたい神様を表したものもありました。

さらに、桃の節供だけでなく、五月の端午の節供にかかわる資料も展示しています。
明治時代に流行した山梨独特の端午の節供飾り「おかぶと」です。
武将などをかたどった張り子の面に、兜の鍬形(角のような部分)やよろいを模した厚紙を付けて、縁側に立てたり吊り下げて飾られていたものです。

当館蔵のおかぶと














「おかぶと」の立て方大図解。
図解・おかぶと













↓「おかぶと」については過去に詳しく書きましたので、下記の投稿をご参照ください↓
「おかぶと」も登場(2014年3月16日)
http://niramin01.blog43.fc2.com/blog-entry-330.html

明治末期に流行のピークを迎えたあと、五月人形の流通により廃れてしまい、現代ではほとんど忘れ去られてしまいました。残っていれば大変貴重です。

ちょっと時期を先取り?ですが、貴重な資料ですのでぜひご覧ください。

ロビーでもおひなさまが皆様をお出迎えしておりますよ。
これは昭和54年のお雛さまです。
ロビーのおひなさま2016











 
2017/02/25(土) 09:28:43

平成29年3月の休館予定

平成29年3月の休館予定をお知らせいたします。

3月20日(祝・月)の振替休館として、21日(火)と22日(水)が休館となります。
ご来館をご検討の方は、ご注意くださいますようお願いいたします。

【平成29年3月の休館予定】

 6日(月)  
 9日(木) 午後1時まで休館
 13日(月)
 16日(木) 午後1時まで休館
 20日(月) 祝日のため開館 
 21日(火) 振替休館 
 22日(水) 振替休館

 23日(木) 午後1時まで休館
 27日(月)
 30日(木) 午後1時まで休館
 
 
いつの間にか空気の匂いが春めいて来ました。
蔵座敷の横の紅梅は花盛り、にらみんの周りの白梅も咲きはじめました。

にらみんでは、3月1日(水)からのひな人形の展示準備が進んでいます。
蔵座敷のおひなさまは飾りつけが完成しました。
資料館二階展示室の方は、あと少し…というところです。

さて、今年度の学校見学と出前授業が今日で終了となりました。
説明をするのに手いっぱいであまり写真が撮れず、ブログにアップしていませんでしたが、今年度もいくつもの学校に見学に来ていただいたり、学校に出前授業に伺いました。

甘利小学校、韮崎北東小学校、敷島北小学校、穂坂小学校、韮崎北西小学校、韮崎小学校の3年生のみなさん、お会いできてうれしかったです!

土偶紙芝居を見たり…
土偶紙芝居もしました













熱心にスケッチやメモをしてくれました^^
スケッチがんばってます












見学の様子












見学の様子2












縄文土器を使って拓本体験もしました
土器拓本もしました













がんばって挑戦した土器拓本は、カードに加工してお渡し。
土器拓本カード2017












インフルエンザで資料館見学に来られなくなった学校には、道具をもって出前授業に伺いました!

石臼でお米をひいて、粉にする体験
石臼の体験













薬研を使ってお茶の葉を粉にする体験。
砕いていくと、段々と香りがつよく立ってくるのが分かります。
音も、「ザクザクパリパリ」から「シャリッ」とした軽い音に変わります。
薬研の体験














道具の体験では、使い方だけでなく、香りや音を肌で感じることも大事だなあと分かりました。

忙しい学校スケジュールの中、資料館に来てくださったり、学校に呼んで下さるのは大変なことと思います。
3年生のみなさん、先生方、ありがとうございました!


 
今日は節分ですね。豆まきを楽しみにしている方も多いでしょう。
韮崎では、「穴観音」の名で知られる雲岸寺で、毎年力士の方たちによる豆まきが行われていて親しまれています。

「節分」は季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬)の前日を意味していましたが、のちに「立春の前日」だけを指して使われるようになりました。
これは、立春が年のはじめだという考えから、特に重要視されたためだと言われています。
そうすると、立春の前日は「大晦日」ということになります。このため、節分を「年取り」と言う地域もあります。
今朝、私の祖母は外を見ながら、「今日は晴れて良いお年取りじゃん。こんねん良いお年取りの日はねえよ」と言っていました。

豆まきをすることは現在でも続いていますが、50年ほど前までの山梨では、ざるやかごを使った節分独特の飾りがされていました。
高い竹ざおの先に、ざるや籠、手すくい(茹でたうどんなどをすくう道具)などの「網目のある道具」をくくりつけ、家の入り口(門口)や庭に立てるというものです。

にらみんの展示室にある「手すくい」
手掬い















網目のある道具を「鬼の目」に見立てて、「鬼の目をぶっつぶせー!」と言いながら豆を投げて厄除け・魔よけをしたそうです。何か、今より楽しそう…。
(中央市の豊富郷土資料館さんでは、この節分飾りを再現した豆まきイベントが行われ、毎年大人気です!)

わが韮崎市内で昭和40年前後に調査された民俗事例を見ると、

◎大草町上条東割 羽根地区(昭和40年調査)

・ヒイラギ、ツガ、モミの葉を燃やし、音を立てながら勝手の七種の道具でかきまわしながら豆を炒った。
・いわしの頭を串に刺し、「カラスの口焼け」「すずめの口焼け」と言いながらよく焼く。それを門に立てる。
・薪に消し炭で線を引いたものを門口に立てる。
・竹竿の先に籠などを付けたものを門口に立てる。
・これからはみな厄除けの行事である。

上条東割羽根地区の調査票に描かれていた図
添えられていた節分の図














◎清哲町折居地区(昭和39年調査)
・庭先に手すくいを棒の先につけて立てる。
・門口にはヒイラギの枝へいわしの頭を付けたものを飾った。
・子どもが鬼の面をかぶり、「青造りさゝ」(原文ママ)に五色シメをつけ、各戸をまわってお札を配る。
 村人は心づけをする(お小遣いをあげる)。
 (節分に子どもたちが鬼の面をかぶって村内を回る風習は、近辺の地区では行われていない、という脚注あり)

◎神山町武田地区(昭和40年調査)

・大正末期までは目籠などを高い竹竿の先につるして外に置いた。
・ヒイラギの小枝にいわしの頭を刺して門口にさした。
・これらの風習はいまは廃れてしまった。
・ツガやモミの葉を焚きながら豆を炒って、鬼は外を唱えながら豆をまく。

昭和54年発行の『韮崎市史』では、

・庭先に手掬い、目篭、籾篩(もみふるい)などを竿の先につけて立て、鬼の目になぞらえる。
・豆は、豆殻やごま殻、桧の葉などを燃やしながら大豆を炒る。
・いわしの頭を枝に刺して蛇・害虫・害鳥の口焼き(にらみん注:害をなす虫や鳥の名を唱え、唾を吐きかけながら焼くこと)をする。
 それにヒイラギを添えて土間口にさして、邪霊の侵入を防ぐ。
・豆まきは、一升枡に入れて神棚に供えてから、主人または長男が明きの方(にらみん注:その年の恵方の方角)から「福は内、鬼は外、鬼のまなこぶっつぶせ」と叫びながら各部屋をまく。
・夕飯は、鬼の歯に模して、少量の大麦を白米に混ぜてつくるふうもある。

と記しています。

どうでしょう?今の節分に受け継がれている点も、無くなっている点もありますよね。